小池知事「胸を張るレガシーあるのか」の問いにあの肝いり政策挙げる「大きな励みになった」
6月20日に告示される東京都知事選(7月7日投開票)に、3選出馬が見込まれる小池百合子知事(71)は7日の定例会見で、2期8年の小池都政で「胸を張って残せたというレガシーはあるのか」と問われる場面があった。 小池氏は、都内在住の0~18歳の子供に月額5000円を支給する子ども・子育て支援策「018サポート」や、高校授業料を所得制限なしで実質無償化したことなどを挙げ「レガシーの1つで大きいと思う」と強調した。「子育ての観点で所得制限を外したことで、子どもを育てたいんだ、という方には大きな励みになったと思う」と述べた。 「レガシーづくりは8年で足りたか」とさらに問われると「産業が大変革を遂げている、鳴門のうずしおみたいな状況に世界がある中で、どうかじ取りをしていくかという礎を築いてこられたのではないか」と口にした。 明治神宮外苑再開発や東京オリンピック・パラリンピックの競技施設の維持管理について、「負のレガシーではないかという都民もいる」と指摘されると「認識の差だと思う」とだけ述べた。 一方、2016年の最初の都知事選出馬時に掲げた「7つのゼロ公約」について、道半ばのものもあることを問われると「例えば、『都道電柱ゼロ』については『ゼロへ』という項目をあげている。みなさんネガティブキャンペーンなのかこればかりおっしゃるが、項目を申し上げている」と主張。「待機児童ゼロ」は「ほぼ達成している」と述べ、「ペット殺処分ゼロ」は「達成している」などと述べた。 「満員電車ゼロ」について触れた際には「一時期コロナで満員電車がなくなった時、これはコロナの影響で小池の成果ではないとおっしゃった方がいて興味深かった」と皮肉りつつ、コロナ禍を経て通勤スタイルが変化したことを踏まえ「いろんな工夫や組みあわせで、快適な通勤が確保できるような流れを作ってきた」と主張した。 前回、再選出馬する際に発表した公約「東京大改革2・0」については「これからも加速させていくべきものはあるが、ほぼ達成しつつあるものが大多数とお答えしたい」と訴えた。