大谷翔平、5回の好機で2打席連続の三振 蜂の大量発生で試合開始が115分遅れ
◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(30日・米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド) ドジャース・大谷翔平投手(29)が30日(日本時間5月1日)、敵地Dバックス戦に「2番・DH」で先発出場。0―1と1点を追う5回1死満塁で迎えた第3打席は、代わったばかりの4番手左腕・マンティプリーの暴投でまずは同点に。1―1の1死二、三塁と場面は変わったが、空振り三振に倒れた。得点圏打率は1割8分9厘(37打数7安打)となった。 この日の初回1死の第1打席は2試合連続安打となる中前打。4回先頭の第2打席は見逃し三振だった。 試合前には珍アクシデントが発生した。屋根が開閉式のドーム球場、チェースフィールドでは29日(同30日)の今カード初戦に続いて屋根を開けての試合の準備を始めていた。しかし、試合前からバックネット最上部などに蜂が大量に飛来。あっという間に“蜂の巣”のような状態になった。一部の観客が避難するなど球場は大騒ぎだったが、急きょ球場まで駆けつけた蜂駆除のプロ、マット・ヒルトンさんが見事に蜂を吸い取り、1時間55分遅れで試合開始となった。 大谷は29日(同30日)の同戦では初回に2試合ぶりの安打となる中前打。さらに、8回無死一、二塁では高めのカットボールを引きつけて左前適時打。エンゼルス時代の19年6月に並ぶ自己最多タイの月間11度目のマルチ安打とした。球団では96年8月28日の本拠地レッズ戦以来、18年ぶりとなる珍記録「0三振勝利」に貢献していた。 ここまで31試合で打率3割4分1厘、7本塁打、19打点。今年は昨年9月に受けた右肘手術の影響で打者専念となるが、27日(同28日)に今季初対戦し、今季自己最速の98・2マイル(約158キロ)直球を、今季MLB最速の打球速度119・2マイル(約191・8キロ)で右前適時打とされたブルージェイズの菊池雄星は「打者に専念したら(投手としての登板がない分)疲労の度合いも違うし、とんでもない数字がシーズン後に残っているんじゃないかな」と予言していた。 4月までの7本塁打は44発で日本人初の本塁打王を獲得した昨季と同じ。今月は29日(同30日)終了時点で月間36安打と、昨年6月にマークした自己最多の41安打にも迫る勢いでヒットを重ねている。
報知新聞社