美しい旋律が950人魅了 16団体でしおさいコンサート 館山(千葉県)
県民の日安房地域行事の一つ、「しおさいコンサート」が16日、館山市の県南総文化ホールで開催された。安房地域で活動する合唱、オーケストラ団体が出演し、来場者950人が、多彩に表現されるハーモニーや演奏を楽しんだ。 同ホールの開館とともに始まったコンサート。出演団体の代表者で組織する同コンサート実行委(髙橋史郎実行委員長)が主催し、今年で25回を数える。 この日は、サークルや部活動などの合唱15団体と、館山市民オーケストラの16団体が出演した。童謡やポップス、クラシックなど、子どもから大人まで幅広い出演者らが歌声や演奏を響かせた。 プログラム終盤の合同合唱では、館山市民オーケストラの演奏に合わせて全合唱団が歌う、モーツァルトの戴冠ミサ曲「キリエ」、ヘンデルの「ハレルヤ」を披露。総勢200人の大合唱と演奏がホール全体を包み込み、観客らは手を高く掲げてステージに拍手を送っていた。 南房総市の宗像和恵さん(76)は、「どの団体も素晴らしかったが、子どもたちの持つ歌声のパワーに圧倒された」と絶賛した。 髙橋委員長は「今年の合同合唱には小中高生などの子どもたちにも参加してもらった。いい経験になったのではないかと思う。災害や戦争で不安な情勢の中、多くの人に支えられて音楽ができることや楽しめる幸せを感じている。若い世代につなげていけるよう、しおさいコンサートを続けていけたら」と話していた。