「マジでゴミはもちかえれよ」野生動物が痛烈つぶやき 駆除鹿の革や間伐材で作ったキーホルダーで人間へメッセージ
天然記念物のカモシカやライチョウが…
長野県上伊那地域のメーカーなどでつくる「製造業ご当地お土産プロジェクト」は、地元産材と鹿革でキーホルダー「生命(いのち)のツブヤキ」3種を作り、22日に発売した。県内に生息する天然記念物のイラストをユーモラスに描き、それぞれ辛口のつぶやきを添えた。 間伐材を縦横約4センチ、厚さ5ミリに切り出し、有害鳥獣として駆除された鹿から作った革のストラップを付けた。イラストは国特別天然記念物のカモシカとライチョウ、県天然記念物のオコジョ。「マジでゴミはもちかえれよ」(カモシカ)などと人間に向かってつぶやいている。
「自然を大切に」思いをお土産に
事業所や障害者就労支援施設など5団体が参加。企画とデザイン、木材加工を担当したスワニー(伊那市)の橋爪良博社長(48)は「地域の素材を使い、自然を大切にしてほしいという思いをお土産にした」。ストラップ部分の製造を担った障害者就労支援施設運営のNPO法人やればできる(南箕輪村)の小松みどり理事長(50)は「手作りの優しい手触りを楽しんでほしい」とアピールしている。 税込み1100円で、スワニーのオンラインショップで販売。山小屋や道の駅、宿泊施設での販売も予定する。