ハンドルに荷物、イヤホンつけながら運転はOK? 自転車の意外な違反行為を専門家が解説
「急ブレーキ違反」も起こしやすい違反。自動車の場合はブレーキランプによって後続車にブレーキを知らせることができるが、自転車の場合は、急ブレーキによって後続車の反応が遅れかねない。 ウインカーがない自転車にも、違反項目に「合図不履行」があるが……。 「右左折をするときなど、手、方向指示、灯火等によって、行為が終わるまで合図を続けることが原則。自転車の場合は手で合図となりますが、片手運転となり、子供を乗せているお母さんの場合はかえって危険。当面、青色切符は適用されないと考えています」 ■ライトは上向きにせず10m先を照らすように調整 同様に、灯火で気になるのは「減光等義務違反」だ。 「自動車でいうハイビームです。ヘッドライトを上向きにしていると、対向車の運転手がまぶしく感じるために、違反としています」 自転車では後付けのライトを使用しているケースもあるが、意外と違反している人が多いという。 「とくにLFEDは強い光なので要注意。ヘッドライトは10m先を照らすように調整しましょう」 歩道で注意したいのは「警音器使用制限違反」だ。 「危険を防止する際に警笛を鳴らすことは認められています。そのため、人が行き交う歩道でチャリンチャリンとベルを鳴らす人がいますが、これはアウト。歩道では歩行者が優先です」 そのほかのを参考にして気をつけよう。 「危ないと思う運転をやめ、安全に留意すれば問題ありません。もっとも避けたいのは“たかが自転車”という甘い認識です」 青切符導入を機に、今一度、自転車の運転を見直そう。 【反則金を取られるかもしれない自転車の乗り方17】 1:スマホで地図を操作しながら運転する 2:イヤホンをつけて音楽を聴きながら運転する 3:雨が降っているので傘を差して運転する 4:ハンドルに荷物をかけて運転する 5:夜間、ライトをつけないで運転する 6:遠くが見えるよう、ライトを上向きにする 7:歩道で人が邪魔なのでベルを鳴らして注意喚起する 8:友だちと併走して、おしゃべりしながら運転する 9:歩道の建物側を普通の速度で走る 10:踏切を一時停止しないで渡る 11:買い物のために、歩道に自転車を止める 12:泥はねのフェンダーなどをつけずに運転する 13:やむをえず、道路を右側通行する 14:道路を曲がるとき手で合図しなかった 15:信号が右折の矢印だったので、そのまま右折 16:うっかりして衝突しそうになったので、急ブレーキをかける 17:普通の自転車で2人乗りをする
「女性自身」2024年7月9日号