「失敗から多くを学んだ」大西魁斗が米国下部ツアー初優勝 PGAツアー昇格へ大きく前進
大西魁斗は2023年から米国下部ツアーに本格参戦
◆米国男子プロゴルフ 下部ツアー<UNCヘルス選手権 5月30日~6月2日 ローリーCC(ノースカロライナ州) 7394ヤード・パー70> 【画像】これが大西魁斗の“10ホールで4打差大逆転”の推移グラフです
米国男子下部のコーン・フェリーツアー第12戦「UNCヘルス選手権」最終日。4位から出た25歳の大西魁斗が5バーディー、1ボギーの「66」でプレー。4打差を逆転し通算8アンダーで、悲願のツアー初優勝を果たした。
英語で会見に応じ「最高に気持ちいい。大変だった。ここにいる選手はみんなすばらしいし、最後の一人になれたことは最高」と喜びを表現した。 大西は9歳で渡米しフロリダ州のIMGアカデミーで練習に励み、その後、南カリフォルニア大学時代には、コリン・モリカワやマシュー・ウルフ(ともに米)らと切磋琢磨した。卒業後の2021年にプロ転向し、翌22年9月の「フジサンケイクラシック」で日本ツアー初優勝を遂げた。23年から米国下部ツアーに本格参戦していた。 ルーキーイヤーの23年は22試合に出場しトップ10が1回(7位タイ)、予選落ちが12回、棄権1回、という成績で今季のPGAツアーの出場権を得られなかった。 苦戦を強いられたこれまでを振り返り、「昨年はとても厳しかった。異なる環境で毎週異なるタイプの芝で適応するのはとても難しかった。でも、それに取り組み続けました。昨年はいくつか予選落ちしましたが、そのすべてから多くを学び、失敗から多くを学んだので、きょう勝つことができたと思う」と話した。
今季は2月の初戦で8位タイに入った。「(初戦の)コロンビアの試合で出場が保証されてない状態で飛び込んでトップ10に入ったので、今年のスタートとしてはすばらしいものでした。(オフシーズンに)自分がやってきたことは正しい方向に向かっていると確信できました。自分の弱点に取り組み続け、そして今日はすべてうまくいったと思います」と語った。 今年10月の最終戦を終えた時点で上位30人に来季PGAツアーの出場権が付与されるが、今回の勝利で500ポイントが加算されポイントランキングは79位から12位(633ポイント)に急浮上。念願のPGAツアー昇格へ大きく前進した。
e!Golf編集部