フィリピン副大統領を警察が告発、下院での事件巡る暴行容疑など
[マニラ 27日 ロイター] - フィリピン警察は27日、最近の下院などでの事件を巡り、暴行、公務執行妨害、強要の疑いでサラ・ドゥテルテ副大統領と警護員数人を告発したと発表した。 ロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の娘であるサラ氏は副大統領府などの支出について議会で激しい追及を受けており、その中で議員らと何度も衝突。同様に追及を受けている自身の側近が下院の複合施設で拘束されたことにも激怒している。 フィリピン国家警察(PNP)のロンメル・フランシスコ・マルビル長官は「PNPは正義を守り、全ての個人に対してその地位にかかわらず法の下で責任を問うというコミットメントを堅持している」と述べた。 サラ氏は23日の記者会見で、自分が殺された場合にマルコス大統領を暗殺するよう「殺し屋を雇った」と発言。マルコス氏は25日、脅迫を軽視するつもりはないと述べた。 フィリピン国家捜査局(NBI)は26日、発言を巡ってサラ氏に対し召喚状を出した。同氏は政権が自分の発言を曲解し、マルコス氏が命の危険にさらされていると虚偽の主張をしていると非難。自分の発言は「条件付きの復讐行為」だと述べた。