【独自密着】海難救助のエキスパート「海猿」のリアル! 挑戦は29歳まで…3回の不合格を乗り越えた “新人潜水士” の覚悟とは(every.しずおか特集)
10月、静岡・石廊崎灯台から20㎞ほどの海上で、航行中のタンカーが浸水する事故が発生! 【動画】密着!挑戦は29歳まで 海上保安庁 “若手潜水士”に迫る 3回の不合格を乗り越えた覚悟とは 【every.しずおか特集】 (潜水士) 「結構、浸水量あるね。ちょっと急がないと」
現場にいち早く駆け付け、命がけで船員を救助するのは、海上保安庁の “潜水士”。海難事故の最前線で、救助や行方不明者の捜索を行う「海猿」と呼ばれ、“海難救助のエキスパート”。そこに、1人の新人潜水士がデビューしました。 海難救助のエリート集団「海猿」の新人潜水士に密着!過酷な訓練と、その裏に秘められた思いに迫りました。
“潜水士”のリアル
「海猿」の愛称で親しまれている海上保安庁の潜水士。10月に清水海上保安部に新人潜水士として着任したのが、柴田大介さん(25)です。 (清水海上保安部 新人潜水士 柴田大介さん) 「海が好きという事がありまして、海上保安庁の潜水士というのが、私の中で一番ビビットきた」 柴田さんは、潜水士になるための超難関と言われる選抜試験に4回目の挑戦で見事合格。その後、2か月にもおよぶ厳しい訓練を経て、現在は、巡視船「おきつ」の乗組員として勤務しています。
潜水士は、海上で発生した船の事故などで救助や行方不明者の捜索を行う、海難救助のエキスパート。清水海上保安部には定員4名の潜水士がいます。「海猿」 という愛称がついていますが、彼らの仕事は常に危険と隣り合わせなため、日頃から厳しい訓練を行い、もしもの事態に備えます。
ほろ苦い“初訓練“
10月8日、この日は柴田さんが潜水士となって初めての訓練。まずは先輩たちにあいさつです。 (清水海上保安部 新人潜水士 柴田大介さん) 「緊張していますが、ずっと目標に掲げていた潜水士になることができたので、一人でも多くの方を救助できるように、日々精進していきたいと思います」
訓練では、10㌔の重りを持ったまま立ち泳ぎをしたり、海上に張られたロープを体一つで渡ったりしていきます。 新人としてのやる気を見せようと血気盛んに挑んだものの、訓練は想像以上に過酷。選ばれて潜水士になったという自負から、先輩と同じメニューをこなそうと食らいつきますが、こらえ切れず、何度も海に落ちてしまいます。そして、休む間もなく水中訓練へ。
【関連記事】
- 【特集】漁業者も激怒!「立ち入り禁止」に侵入する “迷惑釣り人” に新たな対策も…有料予約アプリでトラブル解消へ 【every.しずおか】
- 【ボンサイ柔術】 クレベル・コイケに迫る 「人として成長してほしい」地元で子どもたちに柔術を教える理由とは(every.しずおか特集)
- 【ダウン症の少年画家】“シュールでポップ” 剛輝さんと家族の特別な思いを込めた展覧会 (every.しずおか特集)
- 【心臓移植】「それでも生きていけるなら」“補助人工心臓”でアルバイト生活 移植を待ち5年…夢をあきらめない女性のリアルな生活 (every.しずおか特集)
- 【熱血】ゴルゴ松本さんが島田市の高校で「命の授業」 生徒600人を前に “言葉の大切さ” を語り “前向きに生きるヒント” を伝える(every.しずおか 5月23日放送)