『ソンジェ背負って走れ』で唯一無二の存在感 キム・へユンの魅力が詰まった出演作4選
『ブルドーザー少女』
行き場を無くした主人公が幼き弟を連れ、脳死状態となった父の真相に迫りながら怒りをブルドーザーに乗ってぶつけていく姿を描く一作。まるで10段階の怒りを順を追って見せられているようで、キム・ヘユンのブチ切れた目が頭に焼き付いて離れない。本作はキム・へユンの映画初主演作品であり、青龍映画賞新人賞に輝いた。 キム・へユンは、話し合う時間も持てぬまま、出口のない暗闇から一歩外に出ようと真正面から突っ込んでいくヘヨンを演じる。誰も味方がいない世界でもがき苦しむ姿がリアルで、一瞬にして心が持っていかれそうになる演技が見どころの一つ。また、劇中で乗りこなしているブルドーザーは、実際に免許を取得し自身で運転しているのも驚きだ。監督は、キャスティングのエピソードとして、ただ演技が上手なだけでなく、エネルギーを表現できると語っている(※2)。本作は、高まり続ける怒りと影を一身に纏った新たなキム・へユンを観ることができる貴重な作品だと思う。 俳優という職業を夢見てから、他の仕事を一度も考えたことがないと語るキム・へユン。バラエティ番組では、「テンション~アップ!」と踊ってみせるムードメーカーのような明るさをもつだけでなく、気遣いの神と言ってしまうくらい細かいところまで思いやりが垣間見える。自らが輝きながら、共演者も一層輝いていくキム・へユンの魔法が心地よく、今後の活躍に期待が止まらない。 参照 ※1 https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2237394 ※2 https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=TYYc7D87bVY
韓国ドラマ好きのだらだら子