能登空港に設けられる飲食街のイメージ図

　能登半島地震の被災地で復旧・復興活動に携わる人をサポートするため、石川県が能登空港に設ける「飲食街」に、輪島、穴水、志賀町の6店舗が出店することが11日までに決まった。早ければ10月末に開業する予定で、支援者の胃袋を満たすとともに、なりわい再建を目指す事業者の後押しにもつなげる。 　飲食街への入居が決まったのは、香華園、ラトリエ・ドゥ・ノト、まだら館（以上輪島市）、SMOCO（穴水町）、能登バルAZ（同）、てらおか風舎（志賀町）。中華やカレー、郷土料理、肉料理などの提供を検討している。 　飲食街は、県外の自治体から派遣された応援職員の宿泊拠点がある同空港周辺に飲食店を確保するほか、能登地区の飲食事業者に営業場所を提供する狙いで県が整備を決めた。8月中に外観や内装が決まり、工事がスタートする。中小企業基盤整備機構が支援する。 　　●「能登を盛り上げたい」 　輪島朝市通りで香華園を営む板谷吉生さん（48）は、飲食街で腕を振るう日を心待ちにしながら準備を進めており、「ここを足掛かりにして店を再建し、能登を盛り上げていきたい」と話した。店舗では焼き飯や中華丼、自家製麺のラーメンなどの提供を考えているという。