青春真っ盛り!新入生は68歳の元船長“母校に恩返し”のため50年ぶりに制服を着て鹿児島水産高校に入学
船内の設備の説明を受けた後、いよいよ出港です。船乗りだった鮫島さんにとって3年ぶりの船。すると鮫島さん。何かを思い出したようです。
(鮫島 耕児さん68歳) 「高校の時初めて乗船実習をしたときの出港している風景を思い出した。その時、すごく不安だった。やっていけるのかな…家族が手を振ってくれる…その時のことをを思い出した。泣いちゃったな」 50年前の高校時代に参加した2か月間の乗船実習を思い出し、胸を熱くするものがありました。
■操舵はお手のもの「スターボード、スターボード10サー」
実習では天候が良かったため、三島村の硫黄島へ向かいました。硫黄島近くに到着すると船を操縦する実習も行われました。操舵号令に合わせて右に左に舵をとっていきます。船長だった鮫島さん。今までは操舵号令を出す立場でしたが今回、初心にかえって号令を受けました。 (鮫島 耕児さん68歳) 「スターボード、スターボード10サー」 さすがお手の物。慣れた手つきで操舵号令に応えます。 (鮫島 耕児さん68歳) 「全然忘れていないですね。染みついています。手が勝手に動きます」 するとここで… (船員) 「魚が来た!ヒットしたかもしれない」 流していたトローリングの仕掛けに魚がかかりました!大きなシイラも釣れて、いよいよ硫黄島に上陸です。
(鮫島 耕児さん68歳) 「コリコリで最高!漁師にしか味わえない醍醐味。50年前こんなことしていました。トロール船に乗って」 (生徒) 「今まで食べた刺身よりもめっちゃおいしかった」
(鮫島 耕児さん68歳) 「うわーきれいだ。すごくきれいエメラルドだ。適温だ」 硫黄島の秘湯、東温泉にも行き、同級生らと一緒に初めての硫黄島を満喫しました。
(鮫島 耕児さん68歳) 「船長として世界をまわってみたいという夢を実現してくれたのも、実習船にも礎があったということを再確認した」 (記者) 「船に乗りたくなりましたか?) (鮫島 耕児さん68歳) 「うーん。まずは彼らとの学園生活を思う存分楽しみたい今は。」