【開幕特集】クラブ史上初のJ1へ! 町田躍進のカギを握るのは“昇格の立役者”エリキのゴール | J1リーグ
2024シーズンの明治安田J1リーグ各クラブとキーマンを紹介する。 【動画】吉田麻也と語るこれからのJリーグやブンデス注目チーム|内田篤人のFOOTBALL TIME
チーム紹介
いよいよ、クラブ史上初のJ1の舞台での戦いがはじまる。黒田剛監督を先頭に一致団結しているチームが、日本最高峰のカテゴリーでどんなサッカーを見せてくれるのか、いまから注目度は高い。勝利にこだわり、徹底した戦いぶりは観ていて爽快である。 クラブとしての本気度が結果に直結した昨季の1年であった。大金を投じて大型補強を敢行し、前線にはエリキとミッチェル・デュークの超J2級2トップを置き、特に前半戦はJ2を席巻。どんな相手、スタイルでも最後は“殴り勝つ”勝負強さを発揮し、首位を独走した。 就任1年目、プロクラブを率いるのは初めてながら、J1昇格に導いた黒田監督の手腕は見事のひと言に尽きる。就任2年目はJ1に挑戦する。黒田ゼルビアは上だけを見て、果敢に攻めていく。
注目選手紹介:エリキ
生年月日:1994年7月18日(29歳) 昨季成績:30試合18得点(J2) 昇格の立役者だ。鳴り物入りで加入した昨季は、その期待に違わぬパフォーマンスを開幕から発揮。開幕からスタメンを張り続け、30試合18ゴールという驚異的な数字を残した。しかも、恐ろしいのは8月に左膝に大ケガを負い、シーズン序盤は棒に振りながらも残したのはこの数字。年間をとおして稼働していたとすれば、さらにゴール数は伸びていたことだろう。 自身にとっては、横浜F・マリノスに所属していた2020シーズン以来のJ1でのプレーとなる。J1初挑戦となるチームの中でその経験値は貴重な存在。完全復活が待たれる今季も攻撃の軸であることは揺るがない。 エリキがゴールを重ねたぶんだけ、町田ゼルビアのJ1・1年目は充実したシーズンになるに違いない。
注目選手紹介:昌子 源
生年月日:1992年12月11日(31歳) 昨季成績:21試合0得点 並々ならぬ思いと覚悟を抱き、この移籍を決断したことだろうと想像ができる。Jリーグのファン・サポーターなら昌子源の名前を聞いて、知らない人はいないはず。それだけ実績十分のCBが、サッカー人生をかけ、新天地に選んだのが町田ゼルビアであった。 あらためて、この男のプレースタイルを説明する必要はないかもしれない。近年はケガやコンディション不良に苦しみ、全盛期のときと比べれば見劣りする部分を感じるかもしれないが、抜群のリーダーシップと前にも後ろにも強い対人守備能力は未だ日本人屈指。誰よりも本人が今季に再起をかけている。 試合を重ねていくほど、最終ラインに背番号3がいる安心感は分かってくるだろう。誰よりも体を張り、声を張り上げ、町田の躍進を後押しする。