寄せ植えをつくりたいのに、苗がちぐはぐに。上手に配置する方法は?
センスのいいデザインをお手本に寄せ植えをつくってはみたものの「何か違う」という経験はありませんか? 『趣味の園芸』12月号の「どこよりもわかりやすい! 寄せ植え上手のコツ」では、寄せ植え達人の杉井志織さんに、ビギナーがつまずきがちなポイントを基礎から解説してもらいました。 その中から、苗の配置についてのお悩みとその解決法を抜粋して紹介します。 パンジー、ビオラを使ったみんなの寄せ植え写真
苗がちぐはぐ。上手に配置できません
お気に入りの苗を植え込んだものの、植物どうしの相性なのか、植え方なのか、なんとなくちぐはぐで収まりが悪い寄せ植えになってしまいました。
苗の配置が難しいなら「真上から」苗を見て
寄せ植えで迷うのが、苗の配置。「しっくりこない」「バランスが悪い」というお悩みを解決するコツが、真上から株の向きを見ること。葉の伸び方を把握すれば、収まりのよい配置が見つかります。
苗を植えるときは、まず苗を真上から見て、どんな形をしているかを観察。ポイントは、花ではなく、苗の「体つき」を見ること。花は一つ一つ開花期がずれるうえ太陽の向きでも変わるので、あてになりません。葉のつき方や伸び方をよく見て、植え込む向きを決めましょう。
植えたい苗が決まったら、植え込む前の空鉢に、苗をポットごと入れてみましょう。ビギナーなら円い鉢が、バランスがとりやすいのでおすすめです。冬の寄せ植えは、苗の生育が遅く、植物の姿があまり変わらないので、株間はそんなに広くなくてOK。こうして事前に鉢に入る苗の数、構図のイメージをつかみます。
苗の配置を決めるときに重要なのが、隣に置く苗との組み合わせ。真上から株姿を見て、パズルがぴたっとはまるような、相性のいい向きを見つけましょう。大事なことは、株に無理をさせないこと。鉢の中にすべての苗が居心地よく収まるようにすれば、ナチュラルで互いを引き立て合う寄せ植えになります。 杉井志織(すぎい・しおり) 園芸家 庭の植栽設計、花管理、花壇ボランティア運営の指導、イベント装飾など国内外で幅広く活躍。センスあふれる寄せ植えやスタイリングも人気。 『趣味の園芸』2023年12月号「どこよりもわかりやすい! 寄せ植え上手のコツ」より