セ・リーグMVPの菅野智之、復活の15勝でリーグ制覇「忘れられない」
26日に開かれたプロ野球のNPBアワーズで、セ・リーグ最優秀選手(MVP)に巨人の菅野智之投手が選ばれた。 ◇ 華々しい舞台が良く似合う。巨人の菅野が4年ぶりにMVPを受賞。「去年の今頃は、菅野がMVPを取るとは誰も思ってなかったと思う。忘れられないシーズンになった」とプロ12年目で3度目の栄冠に感慨を込めた。 失意の1年を無駄にしなかった。右肘の張りで出遅れた昨季は、自己ワーストの4勝。「自分の中で緩やかに落ちていっている自覚はあった」という35歳が助けを求めたのが、久保巡回コーチだった。横振りになっていたフォーム改造に取り組み、15勝と復活。「久保コーチに出会ってなかったら、この場所にはいられない」と感謝を口にした。 阿部監督の就任1年目を大黒柱として支え、4年ぶりのリーグ制覇に貢献。悲願の日本一には届かなかったが、「現役時代をともにした阿部監督の下で、何とか優勝したいと思ったシーズンだった。その中心にいられてうれしい」と誇った。 「また一つ上のステージでという思い」で、来季は米大リーグ挑戦を目指す。「舞台は変わるけど、新たなチャレンジができることに感謝して人として成長していきたい」。取り戻した自信を引っ提げて、大舞台へと飛び立つ。(川峯千尋)