クルマが踊ってる!? 運転席付近にある「謎のスイッチ」の正体は? 押したことない人も多い!? どんな時に使うもの?
クルマが踊ってるようなスイッチって一体何?
クルマの運転席付近にはさまざまなスイッチが備わっています。 頻繁に使うスイッチもあれば、一度も押したことがないスイッチもあるかもしれません。 【画像】「えぇぇぇ!」 これがクルマが踊ってるスイッチを「OFF」にするべき場面です!(16枚)
そんな普段はあまり押すことがないスイッチのひとつに、「クルマが踊っているようなマーク」のスイッチがあります。 一体何のためのスイッチなのでしょうか。 このスイッチは「横滑り防止装置」のON・OFFを切り替えるためのものです。 メーカーによって名称は異なりますが「ESC(エレクトロニックスタビリティコントロール)」や「VSC(ビークルスタビリティコントロール)」などと呼ばれます。 普通自動車は2012年から、軽自動車は2014年から横滑り防止装置の装備が義務付けられており、最近のクルマには必ず搭載されています。 横滑り防止装置とは、カーブを曲がる時や、滑りやすい道を走行する時に、クルマが危険な挙動をしないよう制御する安全のための装置で、エンジン出力を抑えたり、タイヤの空転を防いでクルマの挙動を安定させ、駆動力を維持します。 このように、横滑り防止装置は安全に走行するために必要な機能なので、通常は「ON」になっており、長押しすることで「OFF」(解除)にすることが可能です。 では、横滑り防止装置は安全装置なのに、なぜ解除できるようになっているのでしょうか。 実は横滑り防止装置が逆効果になってしまうシーンがあり、例えば、タイヤがぬかるみや雪にはまってしまった場合です。 ぬかるみなどから脱出しようとしてアクセルを踏み込んだ時、横滑り防止装置がONの状態だとタイヤの空転を感知し、エンジン出力を自動的に抑えてしまいます。 そうすると脱出は不可能となることから、横滑り防止装置をOFFにしてエンジンの出力を増す必要があるのです。 ※ ※ ※ クルマが踊っているように見えるスイッチは、クルマを安全走行させるために必要なもので、そのため、通常時に横滑り防止装置をOFFにするのは危険です。 通常時は横滑り防止装置をONにしておき、悪路にはまった時にOFFにすると覚えておくといいでしょう。
くるまのニュース編集部