【ウエディング・パーティ最旬トレンド】2024年のウエディング・トレンド【後編】
全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)発行の「Wedding Planner Magazine/ウエディングプランナーマガジン」で、2024年に人気が出そうな演出をまとめた「Trend Forecasting」を発表。後編でも、欧米の花嫁たちがどんな演出やデザインに注目しているかを紹介していきます。
アメリカではコロナ禍の期間に挙式のみを済ませ、レセプション(披露宴)はコロナ収束後に延期したカップルが大半でしたが、中には日本と同様に少人数でレセプションまで行ったカップルもいました。欧米ではこうした少人数ウエディングをいつしか「Micro Wedding/マイクロ・ウエディング(またはBoutique Wedding/ブティック・ウエディング)」と呼ぶようになりました。この少人数ウエディングがひとつのトレンドとなり、今も続いているのです。 アメリカでは1組のウエディングに対するゲストの平均人数は150名程度です。コロナパンデミック以前の日本の平均ゲスト数の約2倍というわけですが、圧倒的に日本と異なるのは、新郎の会社の上司や同僚といった社交辞令的なゲストはほとんど見られないということです。つまり、公私の線引きがしっかりとされてて、「お付き合いで参加」といった慣習はない一方、「両親の高校時代の親友」のように新郎新婦とは直接関係のない方がひとつの家族のプライベートイベントのゲストとして招待されることは一般的でした。しかし、コロナ禍から続く少人数ウエディングでは、こうした方々の招待もやめ、ごく親しい人たちのみでレセプションを楽しむ傾向がひとつのトレンドにもなっているようです。
ゲストが一緒に楽しみを見い出せる演出として、さまざまなエンターテイナーがレセプション会場に呼ばれる光景はもうおなじみとなったようです。 一口サイズの料理、ドリンク、そしてデザートを届けてくれるエンターテイナーのほかに、披露宴開宴から会場の様子を描き始め、終宴までに描き終えるスケッチアーティスト、マリリン・モンローのように誰もが知る有名人のそっくりさんと一緒に撮影が楽しめる演出など、今ではバラエティ豊かなエンターテイナーがたくさんいます。