フットサル界“最大勢力”帝京長岡高出身の25歳・齋藤日向「自分は考えるところが足りない。ただ走るだけではなく賢く走る」|フットサル日本代表
「帝京長岡の先輩は、怖くない。優しいです」
──今の代表チームは“帝京長岡勢”が多いですよね(笑)。 僕もそう思いました(笑)。今回、4人なので(※編集部注:そのうちの一人、高橋響選手は自己都合により途中離脱)。 ──その4人の中で一番下が齋藤選手ですよね。 はい。一つ上に響くんと健太郎くんで、4つ上に長坂(拓海)さん。長坂さんは高校でかぶっていないですね。 ──校風はわからないですけど、先輩はやっぱり怖い……? いや、優しく指導してもらっていました(笑)。普段も優しいですよ。 ──同じ学校ということで気を遣うことも? どうですかね。それは高校に限らず、どの先輩にもありますから。ただピッチに入ったらお互いに求められていることをやるし、こちらからも求める。代表チームでやることに変わりはないですね。そこはあまり、怖いとかはないですね(笑)。 ──ピッチでは呼び捨てですよね? だと思います(笑)。パッと出てくるのでその時々で違います。自然と呼んじゃう感じです。 ──やはり同級生の石田選手と高橋選手は仲が良いですよね。 小学校から一緒ですからね。 ──長岡JYFCですね。 そうです。それで僕は長岡ビルボードというチームで。 ──長岡では小学生からJYFCとビルボードという系譜の違いがあるんですね。 そうですね。長坂さんもJYFCだったと思います。 ──サッカーを続けてきて、その後フットサルの舞台で、しかも日本代表で再会するのはすごいですよね。 はい。代表でもう一度、一緒にプレーできるのはすごいなと思います。 ──Fリーグでも帝京長岡高校出身の選手がかなり増えています。 大阪では中井駿斗が同級生ですし、Y.S.C.C.横浜の安井嶺芽も一緒です。しながわシティの荒木辰文とペスカドーラ町田の土岡優晟が2つ下ですね。 ──高校時代のスタイルがフットサルにハマっている? 中井とも「意外とフットサルにつながる練習をしていたよね」という話はよくします。高校で一緒にやってきた分、中井とは感覚が似ているのですが、ここはもっとこうしようと話している時などに、高校の頃に取り組んでいたことを思い出します。当時から、サッカーにもフットサルにもつながるようなことを練習していたなと、今になって思いますね。その時は、言われたことをこなしていた部分が大きいですけど(苦笑)。今、あらめて同じような練習すると、中井とはフィーリングが合う感覚がありますね。 ──齋藤選手や安井選手は、フットサルに進む先輩も出てきていたり、全日本ユース(U-18)フットサル選手権大会で結果を出していたりしたことで「フットサル」という進路が芽生えていたんですか? 僕は純粋に、フットサルが楽しかったというのがありますね。最初からフットサル選手を目指したいという入り方よりも、「フットサル楽しい」から始まって、結果が出たことでより楽しさが増していった感覚ですね。それで上を目指したいとなっていった。高校時代は、サッカーも楽しかったですけど、フットサルにより魅力を感じていきました。