「生ガキ」が1年中食べられるかも? “漁師の勘”を補うアプリで4年後の販売目指す “アサリの産地”で有名な愛知・蒲郡市
アサリがとれなくなったことにより、漁師の収入は減少。さらに、漁師の高齢化に伴う“担い手不足”という課題を抱えていました。 この状況について、地元の漁師に聞いてみると…。 (地元の漁師) 「(私は)61歳で最年少。僕らで終わっちゃったらもったいない。新しくやってくれる人をつくっていきたい」 そんな中、『効率的に経験が浅くても、カキの養殖ができる』という早川さんの提案を受け、市が動き出したのです。 (蒲郡市産業立地推進室 坂口敏行室長) 「先細りが見えている中で、なんとか現状を打開できないかなと思って、突破口になるんじゃないかと可能性を感じた」 しかし、なぜ徳島の会社が、愛知でカキの養殖に挑戦することになったのでしょうか? ■「故郷愛知から、東海エリアに拡大していきたい」 早川さんが向かったのは、10月末に名古屋の鶴舞にオープンした「STATION Ai」。 新たな市場を開拓し、事業を立ち上げる「スタートアップ企業」の支援拠点で、日々、盛んに異業種交流が行われています。 (早川さん) 「自分の故郷でもある愛知から、東海エリアに拡大していきたいというのは、元々あった」 実は、愛知県出身の早川さん。「STATION Ai」の開業を機に、名古屋にも拠点を置き、早速蒲郡市とのつながりもできました。 そんな早川さんの奥底にある思いとは…? (早川さん) 「カキは比較的、養殖がしやすい水産物。それをベースにして、若い人や今やっている漁師さんたちの(収入の)水準が、上がっていけばいいなと思って、カキを進めている」 蒲郡で養殖しているカキは、詳しい生産タイミングや販売については未定ですが、漁師の生活を守りつつ、1年中、生のカキを食べられる日が来るかもしれません。
CBCテレビ