野党結集の鍵は「本気の政治改革」!野田佳彦衆院議員の描く政権奪還のビジョン
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年7月14日に公開された動画のテーマは「次期衆院選 政権奪還へのビジョンは?」 まずは与党を過半数割れにし、「意地でも、時折政権交代が起こる国にしたい」と訴える野田佳彦元総理。政権を奪還するために、野党が共通で持てる「本気の政治改革案」とは? 【このトピックのポイント】 ・政権交代のあと、さまざまな合従連衡ができる「厚みのある党」に ・野党が1つになれる軸は、やはり「本気の政治改革」 ・自民党総裁選についてひと言
野田氏のプロフィールは以下の通りです。 野田氏は早稲田大学卒業後に、松下政経塾に入塾。 千葉県議会議員を経て、1993年に衆院選に出馬し初当選。 民主党政権時代には、最後の総理大臣を務めました。 今まで、日本新党、新進党、民主党、民進党、立憲民主党に所属し、長く野党の顔として活躍。 「離党したことはなく、政党が消えたり、合併したりした……」と苦笑する野田氏は「常に自民党には行かないことを決意してきた」と語ります。 その理由を「星野仙一は、ジャイアンツに行かなかったから、星野でしょ」と解説。 野田氏は「ライバルを作ろう!ライバルを倒そう!というのが私がずっと願っていることです」と力説した。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして野田氏に回答していただきました。
時折政権交代が起こる国にしたい、だから「真ん中にかまえて幅広い党」に
立憲民主党が泉代表になってから、一時期「中道保守」「保守」「保守本流」というメッセージが強調されるようになったが、最近ではその言葉が聞かなくなったと指摘するMC西田亮介。 MC西田亮介「立憲民主党はリベラルを標榜されているのか、大きなビジョンは?」 自身を「どちらかといえばライト担当」と語る野田氏は、立憲民主党に対し、「全体は中道でいいと思うんです。ど真ん中でね」と語ります。 野田佳彦氏「中道の中で、例えば左側とお付き合いのできる方もいる。右側にいる、維新とか国民(民主)とか、あるいは自民党の中の穏健な保守を視野においてお付き合いできる人たちもいる。そういうチームが私は望ましいと思っていて、それぞれの役割分担を果たせばいい」 MC西田は、最近の立憲民主党議員の離党で、ライト担当がいなくなり、党内にコミュニケーション不全が生じているのではないかと疑問を呈します。 それに対し野田氏は、「世の中がより右に行っている分、自分たちがライトだと思っていても真ん中になっていることがあるかもしれない」と応じます。 MC西田「ライト担当がいなくなって……自民党に行っちゃう。誰とは言えないけれど、いろんなところに」 野田氏「だから、保守の政治で行こうと思ったんですよ。みんなジャイアンツに行っちゃうんですよ、張本とか落合みたいに。そらいかんだろうと。残っているライトを守れるメンバーはがんばらないといけないんでしょうね」 「私は意地でも、時折政権交代が起こる国にしたいと思っています」ときっぱりと言い切る野田氏。 「野田さんも自民党に行って、また政策を作りたいと思いませんか?」との問いにも「ならないんですよ。入らないと決めて政治家になったもんですから」と笑います。 野田氏「ですからね、自民党の単独過半数割れに追い込むと。これが現実的に政治を変えることになるだろうと思います」 野党が協調しながら一対一の構図を作り、自民党の単独過半数割れに追い込んだ先には、「いろんな合従連衡がある」と見据えます。 野田氏「ベースをもっと右側の人たちと組むやりかた、自民党を割らせて穏健な保守と組むやり方もあるでしょ?」 MC西田「それが一番現実的にも見えます」 野田氏「サウスポー、リベラル側とお付き合いする人もいて、いろんな知見のある、厚みのある作りにしないと。単独過半数割れのあとの政権で、いろんな頭の体操ができるようにしないといけない」