[山口県]悲願のリーグ初V プロ野球独立L「北九州下関フェニックス」
きょう下関最終戦、入場無料に
下関、北九州両市に拠点を置くプロ野球独立リーグ「北九州下関フェニックス」は8日に行われたヤマエグループ九州アジアリーグ公式戦で、球団創設以来初めてとなる優勝を果たした。2022年に同リーグに参入し、これまで2年連続で2位に終わっていたが、3年目のシーズンでリーグの頂点に立った。 優勝マジック1で迎えた8日は北九州市小倉北区の北九州市民球場でのホーム戦に臨んだ。対戦相手の宮崎サンシャインズに勝利か引き分ければ優勝し、2位の大分B―リングスが同日のダブルヘッダーのいずれかの試合で負けるか2試合とも引き分けるかでもフェニックスの優勝が決まるという中で行われた。 フェニックスの試合中に大分が敗れ、その時点で優勝が決定したが、フェニックスはタイブレークで迎えた十回の攻撃で、初回にホームランで同点に追い付く活躍をみせた横山晴人選手がサヨナラとなるレフトへの適時打を放って6―5で勝利し、喜びを爆発させた。先発は創設時からチームを支えるエースの荒巻千尋投手だった。 今季は半数以上の選手が入れ替わり、監督・コーチ陣も一新されてのスタートとなり、シーズン序盤は戦力への不安があったが、チーム一丸で強さを発揮。8月21日の試合でキャプテンの吉岡翼選手が膝の骨を折るアクシデントに見舞われたが、この時に球団創設後初となるマジック7を点灯させ、キャプテン不在という逆境の中でも着実にマジックを減らし、悲願の優勝に輝いた。 日本独立リーググランドチャンピオンシップ2024(27~29日に栃木県で開催)に臨み、全国制覇を目指す。 フェニックスは実業家の堀江貴文氏が設立。23年2月に福岡北九州フェニックスから北九州下関フェニックスに改名した。 10日午後6時からオーヴィジョンスタジアム下関(下関市冨任)で開催される下関市最終戦は、1年間の感謝を込めて入場無料にする。予告先発は宇部工業高出身の上田優太投手の予定。試合開始前の同5時40分から下関での優勝セレモニーを同所で行う。