連続テレビ小説『おむすび』第14週 第70話 ©NHK

橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第70話を振り返ろう。（文・野原まりこ）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】 【写真】橋本環奈&佐野勇斗の薬指で光る指輪が眩しすぎる…未公開写真はこちら。NHK朝ドラ『おむすび』劇中カット一覧

節約して貯めたお金で買った結婚指輪

　結（橋本環奈）と翔也（佐野勇斗）は、米田家で両家の両親を前に、結婚を認めてもらうため2人揃って頭を下げる。しかし、翔也の母・幸子（酒井若菜）に、もう2人の結婚には誰も反対してないと言われる。婿入りについても認めてもらえたのだった。そして、糸島と栃木の2種類のお雑煮を作り、両家揃って食事をした。 　四ツ木家の面々が去り、静かなお正月が戻った。結が改めて聖人（北村有起哉）、愛子（麻生久美子）、歩（仲里依紗）と膝を揃えて結婚の挨拶をすると、聖人はたまらず泣き出してしまうのだった。 　神戸の景色が見渡せる高台にやってきた結と翔也。そこで翔也は、コツコツ節約して貯めたお金で結に指輪をプレゼントした。2人は晴れて夫婦となり、これからの幸せを誓い合うのだった。 　波乱の幕開けとなった第14週。結婚を決めた結と翔也に立ちはだかった両親や現実に向き合い、認めてもらえるように奮闘する姿に勇気づけられた。SNSも祝福ムード一色だ。 「うおおお結婚おめでとー！」「結と翔也おめでとう～～～」「結きゃわすぎるウェディングフォト求む」「2人とも良い子たちだし、2人のご両親方もめちゃくちゃ良い人たちだし。幸せのお裾分けしてもらった気持ちでいっぱいです」「姓は米田を名乗るけど、お雑煮は翔也の家のも教えてもらうし、米田家のも食べてみてもらう。どちらのルーツも平等に大事にするし、好きな姓を2人で選んだ、というのが素敵だなと思う。どっちの家に入るとかじゃない、両家が家族になるという考え方が素敵。」「お互いのお雑煮を作って食べるシーンが良かった。糸島はカツオ菜が入るのは知ってたけど栃木のけんちん汁風は初めて見た。美味しそう」「聖人パパ号泣すぎて笑えるし、家族の前であんだけ感情出せるのホント素敵な家族やなぁってうらやましくなるわ」「どんな指輪より、最高の指輪だよ。キラキラ輝いて見えたよ」 　結と翔也の糸島での出会い、大人になるまでを見守ってきた我々視聴者にとって、これほど嬉しいことはない。しかし、幸せな気持ちに長くは浸ってはいられないようだ。次週は東日本大震災について触れられており、向き合わなければいけない出来事が待ち受けている。 （文・野原まりこ）