ロシア軍、17万人増員 侵攻長期化で大統領署名
ロシア大統領府は1日、プーチン大統領が軍人を最大132万人に増やす大統領令に署名したと発表した。従来より最大17万人、約15%の増員となる。ロシアはウクライナ東部ドネツク州などで攻勢をかけており、侵攻長期化に伴い前線の兵員不足を補う狙いだとみられる。 「プーチン氏弱くなった」 「ばかげた戦争」とトランプ氏
国防省は、ウクライナ侵攻と北大西洋条約機構(NATO)拡大の脅威への対応だとし、志願による契約兵を増やすと説明した。 プーチン氏は昨年8月にも軍の総定員を増やす大統領令に署名、同9月に予備役30万人の部分動員を発表した。今回も追加動員の前触れだとして警戒する見方も一部で出ているが、国防省は1日の発表で、強制的な動員を否定した。 ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は1日の会議で、年初から約45万2千人が軍に入隊し、モスクワやクリミア半島、南部チェチェン共和国で志願兵を組織的に集めていると述べた。 ロシアの軍事ブロガーらは通信アプリで、ドネツク州の激戦地マリンカにロシア国旗が掲げられたとする映像とともに、ロシア軍が制圧したようだと伝えた。(共同)