【平成から次代へ オカルトどう変わる】雑誌『ムー』生き残るノウハウ 三上丈晴編集長に聞く
科学技術のブレークスルーで時代は変わるか
平成が終わり、時代が変わる。平成最後の年末、12月21日(金)からは 福岡パルコにて『創刊40周年記念 ムー展 出張版』が開催される。同誌の軌跡を追う展覧会で、10月には東京で開催され好評を博したイベントの、地方開催第1弾となる。なお精力的に活動を続ける『ムー』だが、これからの時代、どこへ向かっていくのか。 「創刊当初からネタ不足と言われているほどで、振り返っても、どうしても似たタイトルや見出しが繰り返し出てくる。でも、科学技術も何かブレークスルーがあると一気に変わるんですよ。たとえば臨死体験。アメリカの脳神経外科医が、死んでいる状態から蘇生している。そのとき臨死体験で得られた情報が、知らされていない兄弟がいたことなど、本来知るはずのないことだったりする。それで彼は、医学的な立場で死後の世界は存在し得るということを、専門家たちを集めて研究会を立ち上げてまとめている。――このように、使い古されたように見える超常現象にも、今後、ブレークスルーがあるかもしれません。とくに脳なんてまだまだわからないことが多いので。いろんな仕組みとか機能がわかってくると、幽霊現象や超能力が当たり前になる可能性だってある」 不思議な世界を伝える雑誌『ムー』は、意外にも科学的なブレークスルーを待っていた。 (取材・文・撮影:志和浩司)