大注目のグローバルグループの9人

8月7日に2nd SINGLE「青嵐 (Aoarashi)」をリリースしたばかりの&TEAMに、楽曲に込めた思いやMV撮影秘話、初のアリーナツアーについて訊いた。 ギャラリー：&TEAMの撮り下ろしファッションストーリーを今すぐチェック！

BTSやジャスティン・ビーバー、など、世界で活躍するアーティストが所属するレーベルを擁するHYBE（ハイブ）。そのHYBE MUSIC GROUPレーベルのHYBE LABELS JAPANに所属する&TEAM（エンティーム）は、様々なバックグラウンドを持つ9人のメンバーで構成される、今注目のグローバルグループだ。 2022年12月、Debut EP『First Howling ： ME』で鮮烈なデビューを飾ってから約1年半。2nd SINGLE「青嵐 （Aoarashi）」（収録曲に「青嵐 (Aoarashi)」「声変わり」「向日葵 (Imprinted)」）は、1st SINGLE「五月雨 (Samidare)」からスタートした春夏秋冬を通じて結束する少年たちの物語の第2章だ。葛藤の春を経て、真夏の炎天下でエネルギーを受け止める少年たちの折れない心と青春が詰まっており、結束力の強さが伝わる作品となった。急成長の9人に『GQ JAPAN』がインタビューした。 ──「青嵐 (Aoarashi)」はどんな作品になりましたか？ EJ：僕たちは1st ALBUM『First Howling : NOW』を発表し、より成長できた&TEAMをお見せできるように頑張ってきました。その後リリースした、1st SINGLE「五月雨 (Samidare)」で“春”を表現し、「青嵐 (Aoarashi)」では&TEAMらしい“夏”を表現できたと思います。 K：より9人のシナジーが一体となって、これまでの&TEAMらしさもありながら、また違った夏をお届けできると思っています。 ──今作における自身にとっての新しい挑戦やこだわった点は？ NICHOLAS：タイトル曲「青嵐 (Aoarashi)」の僕のパート「君こそが僕の」部分のキーが高くて、チャレンジでした。LUNÉ のみなさんにお見せするためにたくさん練習しています。 YUMA：「青嵐 (Aoarashi)」では、アドリブやハモリをいれました。メンバーを助けることができた実感があって気に入っています。 TAKI：「声変わり」は、自分の言葉で表現されたかのような歌詞で、自分の歌うパート「I’m not a kid anymore」の箇所はとくに大事にしていて、発音も練習して歌いました。 ──「青嵐 (Aoarashi)」と「声変わり」のMVが公開されていますが、撮影の際の印象的なエピソードを教えてください EJ：「声変わり」の MV 撮影でみんなでトラックの後ろに乗って撮るシーンがあってちょっと寒かったけどすごく楽しかったです！ FUMA：「青嵐 (Aoarashi)」は浴衣で夏祭りのシーンを撮影したのが印象的でした。ぼくは夏祭りにはあまり行く機会がなかったので、メンバーとお祭りに来ている気がして楽しく撮影できました。 K：「声変わり」の MV ですが、みんなで紙やピアノを燃やすシーンが印象的でした！ 現実では絶対にしてはいけないけど、みんなといれば怖くない。というニュアンスで少しやんちゃなシーンでした。非現実的で楽しかったです！ JO：「青嵐 (Aoarashi)」の MVの夏祭りのシーンのセットが本当のようでした。屋台や提灯があったりして、本当にお祭りに来ている気分になれました。 HARUA：「青嵐 (Aoarashi)」の MV は、やはりお祭りのシーンが記憶に残っています。セットもすごく凝っていて、エキストラの方たちもいて、僕1人テンションがめちゃめちゃ高かったです！ MAKI：「声変わり」の MV のセットで、インターネットで見て気になっていた海外のお菓子があったので、こっそり待機室に持って帰って食べちゃいました(笑) ──今回の作品ではさらなる結束力が感じられましたが、普段どういった活動の中で結束力を感じますか？ TAKI：宿舎で一緒に暮らしているということもあるのですが、メンバーと何かをすることがすごく多くて。僕たちは本当に仲が良いんだと思います。 MAKI：最初のツアー「2024 &TEAM CONCERT TOUR 'FIRST PAW PRINT'」が始まる時はいろいろな不安があったのですが、毎公演自分たちでモニタリングをして「ここは惜しかったね」とか「ここは良かったよね」ということをきっちり話し合ったことで、自分たちがひとつのグループであることをより実感できました。 HARUA：例えば誰かがマイクトラブルでステージからはけた時にすかさず他のメンバーがフォローしたり、あまりMCをしていないメンバーがいたら話を振ったり、みんなで助け合う中で結束力を感じましたね。 JO：HARUAが言ったように、パフォーマンスだけじゃなくトークでも同じように結束力を感じました。全部が繋がっているんだなって。 NICHOLAS：「FIRST PAW PRINT」の日程がYUMAとMAKIの誕生日と被っていたので、みんなに相談してサプライズをしたんです。MAKIの誕生日は最初わざと気づいていないふりをして、その後LUNÉ（&TEAMファンの呼称）の皆さんと一緒に「Happy Birthday」を歌ったんですが、温かい雰囲気に感動しました。 MAKI：やけにみんな「おめでとう」って言ってくれないなと思いました(笑)。結局みんなで祝ってくれたのがすごく嬉しかったです。 YUMA：飴鞭です(笑)。僕が今年の誕生日で二十歳になるということもあって、誕生日になる前からメンバーが集まってくれて0時になった瞬間にお祝いしてくれました。LUNÉもSNSを通してお祝いのメッセージを送ってくれたり、誕生日広告を出してくれたり、一緒になってお祝いしてくれたのがすごく嬉しかったです。 ──7月20日からスタートした初のアリーナツアー「2024 &TEAM CONCERT TOUR 'SECOND TO NONE'」はどんなツアーにしていきたいですか？ EJ：会場が大きくなるぶん、僕たちのエナジーも大きくならなきゃいけない。前回のツアーで学んだことをちゃんと活かしてより完成度の高いツアーにしたいです。 FUMA：前のツアーでやらなかったことをやりたいですね。あと、それぞれのメンバーの魅力を際立たせるようなパフォーマンスをお届けしたいです。 ──ツアーで楽しみにしていることというと？ K：福岡でもつ鍋を食べることです(笑)。 YUMA：僕たちやたら福岡好きだよね(笑)。 K：みんな博多料理大好きだよね。ラーメンも明太子も酢もつも全部好き。 YUMA：前回のツアーの名古屋で食べた焼肉もおいしかった。 TAKI：僕も焼肉が一番だったかな。 K：個人的トップ3は1位が焼肉、2位がもつ鍋、3位が牛タンです。仙台は美味しい牛タンがケータリングにあって感動しました。 NICHOLAS：僕は大阪で食べた焼きそばがおいしかった。 YUMA：僕もそう。メンバー何人かで行ったんだよね。 K：それずっと言ってるよな(笑)。 FUMA：あの焼きそばはマジでおいしかった！ NICHOLAS：あの日食べ過ぎて2キロ太った(笑)。 全員：(笑)。 K：NICHOLASとJOはめちゃくちゃ食べるよな。あとFUMAも。 FUMA：いやいや、僕そんな食べないです。 TAKI：一番食べます(笑)。 K：昔FUMAと一緒に焼肉を食べた時、締めの冷麺を食べた後、「もうお腹空いてきた」って言いだして、油そばのダブル盛りを食べてて驚きました(笑)。 FUMA：懐かしい(笑)。確かに僕はハンバーガーは3つ以上は食べますね。 HARUA：ツアー中、みんなで美味しいものを食べながら話す時間があることで、毎公演良いライブができていくるんじゃないかなって思います。 TAKI：うまく締めたね(笑)。 ──食事をしながらライブの反省点をすり合わせたりしますか？ K：いや、反省点はライブ会場で話して、外に出たら仕事モードはなくす風潮がありますね。 TAKI：そうだね。食事の時はもう楽しむ。 K：&TEAMはオンとオフがめちゃくちゃはっきりしています。練習生の頃から一緒に寮で生活していたこともあって、オフの時は仕事の話はあまりせずにしっかり休むことを心がけています。オン／オフがはっきりしている方が僕たちとしてはやりやすいんです。 ──デビューから1年半が経ちましたが、どんなところが成長できたと思っていますか？ K：先日ファンの方に向けて&TEAMの軌跡をまとめたドキュメンタリー映像を公開したのですが、以前と比べてそれぞれが自分の意見を言えるようになったと感じました。それって簡単なことのように思いますが、9人もいるので最初はお互い気を遣ってしまうところがあって。より深い関係性になれたと思いました。 EJ：メンバーのことを深く知ることで、それぞれに対する伝え方を意識した上で言いたいことが言えるようになったと思います。 FUMA：僕も含めてみんなデビュー時より笑顔が増えたと思います。お互いを信じ合いながら一緒に生活していく中で自然と笑い合うことが増えていった。どんどん家族のような関係性になっています。僕は昔メンバーの前で変顔ができなかったんですが、家族とメンバーの前ならできるようになりました。 K：FUMAはあまりそういうことをしないので、やった時の爆発力はすごいです(笑)。 FUMA：基本はシャイなので(笑)。 MAKI：デビュー時はデモの歌をできるだけ忠実に再現するよう意識していたのですが、時間が経つにつれて「自分がその曲をどう表現したいか」とか「どういうトーンで歌ったらもっと伝わるか」を考えるようになりました。自分の色を足せるようになったと思います。 HARUA：英語詞のパートがあるといつもMAKIに相談するんですが、MAKIのおかげで英語が成長できたのかなと思います。英語の先生ですね。 MAKI：HARUAは吸収が早いです。言ったことをすぐに覚えて活かすことができる。 NICHOLAS：デビュー当初は同じような表現しかできなかったけれど、いろいろな表現を身に付けられた気がしています。 HARUA：NICHOLASくんは元々すごい表現力を持っています。僕が特にNICHOLASくんに教えてもらったのは、ファッション撮影との向き合い方。NICHOLASくんは服の魅力を表現するのが本当にうまい。NICHOLASくんも先生ですね。 YUMA：僕はパフォーマンス面で自分のスタイルが確立されてきた感覚があります。LUNÉの皆さんからそういう声をいただくことも増えていて。 JO：YUMAくんのパフォーマンスのスタイルが立ってきているので、見ていて楽しくなりますし、真似したくなります。 TAKI：自分の見せ方をよくわかっているよね。 JO：僕はデビュー当時は右も左もわからない状態でしたが、周りの人たちに助けてもらいながらいろいろな経験を積んでいく中で、自分で何かを学んで伝える大切さを学びました。しっかり動画を見て「自分がどんなパフォーマンスをしているか」「周りからどう見えているか」っていうことを研究するようになりました。 TAKI：デビュー当時は緊張感から舞台を楽しむところまでいけていなかったんですが、舞台を重ねていくことで、自分をどう見せるかという欲が生まれていきました。 ──最近ポジティブな影響を受けたエンターテインメントは？ NICHOLAS：昔からいろいろなアーティストのライブ映像を見ることが好きで、最近はKポップのアーティストに加えて、アメリカのラッパーだったり、海外のアーティストの動画をたくさん見ています。勉強になりますね。 MAKI：僕たちの先輩にはピアノやギターを弾ける方たちがたくさんいますが、僕も楽器を弾けるようになりたいと思って、好きな曲のコードをピアノで弾いてみることを少しずつやり始めています。いずれ&TEAMの活動に活かしたいです。 FUMA：僕がアーティストを目指すきっかけになったSHINee先輩と直接会えたことで、夢が現実になった感覚がありました。やっぱりSHINee先輩は僕にとっての活力で、自分がこれからどう頑張っていけばいいかを考える時にいつもロールモデルにさせていただいています。 JO：僕は本を読むことにハマっています。僕たちは日本語で表現することが多いアーティストなので、これまで知らなかった単語や言葉の表現を知るのはすごく刺激になります。歌の表現が広がる気がしています。 TAKI：僕はいずれ自分で歌詞を書きたいと思っているのですが、好きなアーティストの歌詞を見て「こういう表現があるんだ」っていう刺激をもらってイメージを膨らませています。特に最近心を動かされたのは昔から大好きなMrs. GREEN APPLEさんの「Dear」の「左胸の鼓動を感じてる　右の脳で君を愛してる」っていう歌詞。「右脳と左脳の働きの違いも込められているのかな」と思いました。Mrs. GREEN APPLEさんはみんなが感じたことのあるような感情を言葉にするのがとても上手だなと感じています。 HARUA：「青嵐 (Aoarashi)」のジャケット撮影で船に乗ったんですが「船を運転できるのってめっちゃかっこいいな」と思って、いつか船舶免許が取りたいです。 NICHOLAS：絶対海苦手じゃん(笑)。 HARUA：海に入るのは苦手なんだけど(笑)、乗るのはめっちゃ楽しいんだよね。 K：僕はエンターテインメントの表現力を付けるために体幹トレーニングを毎日続けています。思い通りに踊れない時期があったんですが、体幹トレーニングをすることによって取り戻せたんですよね。それから毎日しっかりやるようにしています。 YUMA：ドラマ「涙の女王」をNICHOLASくんとEJくんと一緒に見ているのですが、僕は基本的にドラマや映画で泣かないのに泣きそうになりました。映像作品で泣きそうになったのは多分小学生以来。これからドラマにハマりそうです。 TAKI：YUMAが泣いたところは見たことないですね(笑)。 EJ：(笑)。「涙の女王」は日本語で観ているのですが、いろいろな葛藤をしながらも、結局愛することを大事にするところに心が動かされました。 ──最近一番幸せを感じる瞬間は？ K：僕は青魚を食べている時。前回のツアーで腰を痛めてしまったことがあったため、体のためにもよく青魚を食べています。UberEatsで焼き魚を2匹頼んでいます(笑)。 EJ：いっぱいあるけど……一番は何だろう。 K：部屋が片付いた時じゃない？　EJは部屋を大改造したんです。 EJ：そうなんです。前はパッと見てそこまで汚くはないんですが、よく見ると結構ぐちゃぐちゃで(笑)。それを解消したくて整理しました。ちゃんと片付いた時のすっきり感が幸せでしたね。 K：めちゃくちゃ綺麗になっていて驚きました。前は人形がいろいろなところを見ていたのに、今は全人形が同じところを見ています(笑)。 EJ：頑張って維持したいです(笑)。 FUMA：僕は超久しぶりに色違いのゲームのポケモンをゲットした時に幸せを感じました(笑)。最近壊れているのかって疑うくらい色違いのポケモンが出なかったんですが、厳選していたらチュリネの色違いが出てきて、嬉しくてひとりで飛び跳ねました。 ──2024年に個人的に成し遂げたいことは？ YUMA：今バスケにハマっていて、よくNICHOLASくんとJOくんとEJくんとやってるんですが、僕はシュート率が低いので上げていきたいです。そして、スリーポイントシュートを決めたい。 JO：YUMAくんはどんどんうまくなっています。1回ごとの吸収率が高いので、これからスリーポイントシュート全部入るんじゃないかな(笑)。 YUMA：ありがとうございます(笑)。JOはバスケ経験者なのですごくうまくて全然勝てないです。勝てるように頑張ります。 JO：僕は趣味で絵を描くんですが、スケジュールの問題もあっていつも数時間で描き終わらせてしまうので、数日かけて大きな絵を描いてみたいですね。 TAKI：JOの絵はレべチです。 YUMA：JOの絵はうまいだけでなく、写生するというよりは想像力も兼ね備えているのがすごいなって思います。 HARUA：僕は韓国語の検定を受けたいです。 NICHOLAS：僕は車の免許を取りたいですね。 TAKI：子供の時以来に髪を結べるくらい伸ばしたいです。 MAKI：メンバーと一緒に行ったことのない国や地域に行ってたくさんのLUNÉに会いたいです。欲を言えば僕のルーツのひとつであるドイツに行きたいです。 全員：行きたい！ MAKI：（スタッフに向かって）ドイツ行きたいです！(笑)。 デビューから約一年半、メンバーそれぞれの個性に磨きがかかり、活気に満ちたその表情からは“勝負はこれから！”という意気込みを感じる。そしてお互いを見つめる優しい眼差しは、グループとしての結束力を強く感じさせた。まだまだ発展途上の＆TEAM。これからも9人一体となって新しい物語を見せてくれるに違いない。 ポラロイド プレゼントのお知らせ &TEAMの『GQ JAPAN』出演を記念して、メンバーのポラロイドを抽選で9名様にプレゼントいたします。詳細については近日中にGQのウェブサイト、各SNSでご案内しますので、フォローしてお待ちください！ 写真・山田陽 スタイリング・横田勝広、日夏（ともにYKP） 文・小松香里 編集・高田景太（GQ） ビデオ・後藤昌平（GQ）