玖珠町で小中高生が民間主導の部活動「くす未来部」体験 ドローンの操縦やウェブデザイン 来年度本格運用へ「準備進めたい」
大分県玖珠町で来年度から本格運用が始まる民間主導の新たな部活動「くす未来部」の体験会が、町内帆足の旧森中を活用した町サテライトオフィスであった。地域移行が進む部活動の受け皿としても期待されており、体験会では町内外から参加した小中高生55人がドローンの操縦やウェブデザインなどに取り組んだ。 同オフィスでコワーキングスペース(共有オフィス)を手がけるJOINX(ジョインクロス、本社・浜松市)の斉藤麻衣社長(39)が中心となり、県内外の5社で8月に運営団体の「くす未来部推進協議会」を設立。来年1月に「ドローンスポーツ」「Kポップダンス」「宇宙科学」「ウェブ開発」の4部で試行的にスタートする予定で、各分野の専門家から最先端の技術や知識を習得できる体制を整えている。 ウェブ開発の体験会では同じ会場で開催されていたマルシェの出店者に取材し、ウェブページを作るワークショップがあり、9人が真剣な表情でパソコンを操作した。
ドローンスポーツは実際にドローンを操縦し、輪の中を通過させるミッションなどに挑戦。17人が参加し、森中央小6年の宮川喬介さん(12)は「ドローンに興味があった。思うように動かず難しかった」、同6年の秋好吉平さん(12)は「中学生になって、部活の中にあるならやってみたい」と目を輝かせた。 斉藤社長は「たくさんの子どもたちが体験を楽しんでくれた。くす未来部の明るい未来が少しずつ見えてきたので、子どもたちや保護者の声を踏まえながら準備を進めていきたい」と話した。