矢田亜希子、約30年のキャリアでの“変化”を語る デビュー作と『ラヴィット!』が転機に
『ラヴィット!』レギュラー出演もターニングポイントに
ーー直近では『日曜の夜ぐらいは...』(ABCテレビ・テレビ朝日系)まどか役の“毒親っぷり”はものすごいインパクトがありました。 矢田:『日曜の夜ぐらいは...』のまどかは、同じ母親としては共感するところが何ひとつない、すごく複雑な役でした。演じる上でも「こんなセリフ言いたくない」という葛藤もありましたが、それこそ賛否たくさんの反響をいただけて光栄でした。いろんな役柄を与えてくださる、作り手のみなさんにも感謝ですね。 ーー実際、役柄のイメージで見られるのはどんな感覚なんでしょうか? 矢田:まったく気にならないかと言ったら嘘になります。ただ、自分でやっているInstagramとかもそうなのですが、私はファンの方の意見を大事にしていて。ファンじゃない方に何を言われても構わないのですが、ファンの方から「こんな役はやってほしくなかった」とか「この役は悲しい」というコメントがあると、「あ、やらない方がよかったかな……」と考えてしまいます。でもそれも、今の時代だからこそだと思うんですよね。30年前はSNSなんてなかったですから。『日曜の夜ぐらいは...』をやっていたときに、「もう『ラヴィット!』を楽しく見ることができません」というようなコメントがあったときは、「えー! それはちょっと待ってよ!」と思いましたけど(笑)。 ーー(笑)。『ラヴィット!』にレギュラー出演するようになってから、矢田さんのファン層もかなり広がったように感じます。 矢田:『ラヴィット!』のレギュラーを引き受けたのもターニングポイントになっていると思います。最初は、朝の生放送番組に週1でレギュラー出演するというのはすごく怖かったですし、「この私に何ができるんだろう」という気持ちでいっぱいでした。でも、やらせていただいてから約3年、年配の方から小さい子まで、たくさんの方々から「元気もらってます」とか「いつも見てます」と声をかけていただく機会が増えたのが、本当に嬉しくて。もちろんドラマを観て声をかけていただくのもすごく嬉しいのですが、それとはまた違った嬉しさがありますね。 ーー矢田さんの飾らない感じ、等身大の姿がとても素敵だと思います。お芝居とのギャップも感じますし。 矢田:えー、嬉しいです! バラエティではどうしても素が出てしまって、飾ったりは全然できないんですよね(笑)。このお仕事は本当に“学び”が大事だと思うので、プライベートも含め、なんでも自分の中に吸収しようと思っていて。それが演じる役柄にも必ず繋がっていくと思うので。より自分をパワーアップさせていきたいと思います!
宮川翔