坂本城の遺構 国の史跡指定に向け県に要望
BBCびわ湖放送
戦国武将・明智光秀の居城「坂本城」の三の丸のものとみられる石垣などが見つかった大津市。2日、佐藤市長が三日月知事と会談し、国の史跡指定に向けて県に協力を求めました。カギとなるのは、「三の丸」だけでなく、これまで県が調査してきた「本丸」です。大津市の佐藤健司市長は2日、県公館を訪れ、三日月知事に今回発見された遺構に「国による史跡指定」を受けるため、県への要望書を手渡しました。坂本城については、今年2月、宅地造成に伴う発掘調査で、三の丸のものとみられる石垣や堀が良好な状態で見つかったと大津市が発表しました。現地説明会には、2日間で2000人以上の歴史ファンが訪れるなど注目の発見となり、大津市は「国による史跡指定」を目指すことを決めました。佐藤市長は「これから国による史跡指定を受ける中で、やはり本丸周辺のこれまでの成果というのが文化庁から求められている。湖中石垣の周辺の調査をあらためてしていただきたい」と、求めました。これまで坂本城は、本丸周辺とみられる湖岸の石垣が見つかっていますが、通常は、びわ湖の中。県は、びわ湖の大渇水があった1994年度に調査していますが、その後は行っていません。三日月知事は、「文化庁も注目している。以前の調査から技術も発達しているので、専門家などとも、よく議論していきたい」としました。