デジタル資産ファンド、2週連続で資金流入:コインシェアーズ
暗号資産(仮想通貨)運用会社コインシェアーズ(CoinShares)によると、デジタル資産投資商品は2週連続で資金流入を記録し、資産は3億2100万ドル(約465億4500万円、1ドル145円換算)増加した。 コインシェアーズは、このパフォーマンスは米連邦準備制度理事会(FRB)による50ベーシスポイントの利下げに起因するとしている。FRBが利下げを行ったのは4年ぶり。 ビットコイン(BTC)関連商品が2億8400万ドルで流入を主導した一方、イーサリアム(ETH)関連商品は2900万ドルの流出を記録した。イーサリアムがFRBの動きの後に暗号資産市場の上昇を主導したにもかかわらず、イーサリアム関連商品は5週連続で流出を記録したことになる。 コインシェアーズは23日、「これは、以前から存在したグレイスケール・トラスト(Grayscale Trust)からの流出が継続したことと、新たに発行されたETF(上場投資信託)からの流入がわずかだったことによるものだ」と述べた。 イーサリアムETFは、7月にアメリカで上場して以来、一貫してビットコインETFのパフォーマンスを下回っている。イーサリアムETFが取引開始から最初の5週間で5億ドル(約725億円)の流出を記録したのに対し、ビットコインETFでは最初の5週間で50億ドル(約7250億円)以上の流入が発生していた。 JPモルガン(JPMorgan)はこの違いの理由として、ビットコインの「先行者利益」、イーサリアム商品でステーキング条項がないこと、そして流動性の低さが機関投資家にとっての魅力を低下させていることを挙げている。 |翻訳・編集:林理南|画像:CoinShares/Bloomberg|原文:Digital Asset Funds See Second Consecutive Week of Inflows: CoinShares
CoinDesk Japan 編集部