DeNA筒香は神宮大会優勝した母校に続き、完全復活を成し遂げることができるか?
11月、横浜が1997年以来27年ぶりに明治神宮大会を制した。松坂 大輔を擁した27年前のチームは翌年の春夏の甲子園でも優勝を勝ち取ったことでもよく知られている。 【一覧】35歳以上のプロ野球選手 しかしそれ以降で横浜高が全国大会を制したのは、2006年春の甲子園だけ。近年は甲子園で苦戦しており、ベスト4に進んだのも2008年の夏が最後だ。この明治神宮大会をきっかけとし、復活を目指したいところだろう。 そんな横浜高OBで来シーズンの復活を期待されるのが、筒香 嘉智だ。2020年に海をわたった筒香は今年の4月に古巣であるDeNAへ復帰した。しかし故障での離脱があったとはいえ、57試合の出場で打率.188(149-28)、7本塁打と存在感を見せることができなかった。 日本シリーズでは日本一を決めた第6戦で本塁打を放つなど打率.273(22-6)、1本、6打点と調子を取り戻してきたが、本人の実力からしたらこんなものではないだろう。 本人も契約更改時に、「感覚を掴めそうで掴めない」と苦しんだことを明かし、「日本シリーズで勝負できる感覚が見つかった」とそれを克服できたコメント。勝負となる来年へ向けての手応えを掴んだようだ。 そんな筒香はアメリカで内野も守ったが復帰後に守ったのは両翼のみ。来年も両翼でのレギュラー奪回を目指すことになる。現時点におけるDeNAの両翼の顔ぶれを見るとFA権を行使せず残留が決まった佐野 恵太(広陵高)や今シーズンブレイクした梶原 昂希(雄城台出身)、母校の後輩にあたる度会 隆輝(横浜出身)に蝦名 達夫(青森商出身)や関根 大気(東邦出身)とライバルは少なくない。 実績だけを見れば筒香と佐野が抜けているが、守備面も考慮すると一筋縄ではいかないだろう。そのなかで筒香はかつてのように圧倒的な成績を残し、レギュラーを奪回することができるだろうか。明治神宮大会を27年ぶりに制した母校のように復活することに期待がかかる。 <今シーズンの成績> 筒香 嘉智 57試合 打率.188(149-28) 7本塁打 23打点 OPS.683