同い年の妻と65歳でリタイヤなら目標貯蓄は2000万円で大丈夫?収支一覧表で見る
平均的な収入で足りるのかも考えたうえでライフプランをたてよう
2000万円の目標が適切かどうかは、自分たちの収支構造によって変わってきます。 たとえば収入について、国民年金だけという方は平均を下回るケースも多いでしょう。 逆に大手企業で独自の企業年金制度がある場合などは、収入が上振れる見通しを立てた方がいい場合もあります。 支出についても、各種項目をみて自分たちにとって適切か判断する必要があります。 たとえば住居費の平均をみると、二人以上世帯で1万6000円。これは持ち家でローンも支払い終えている世帯の水準に近いと考えられます。 ローン支払いが老後も続く世帯や、賃貸暮らしの世帯は住居費の上振れが想定されるでしょう。 そのほか、被服費や娯楽費は世帯のライフスタイルによって差が出やすい項目です。 「平均的な金額」で収まるか精査したうえで、適切な収支計画を立てる必要があります。 このように、平均的な収支状況をベースとしつつ、各世帯の状況をふまえてライフプランや老後に向けた必要貯蓄額を算出しましょう。
参考資料
・総務省統計局「2022年(令和4年)家計の概要」 ・金融審議会 市場ワーキング・グループ「高齢社会における資産形成・管理」 ・生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査(速報版)」 ・厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子