【山口県】働く意味と楽しさを考えよう 「雇用の日」メッセージフェアに中2生421人 職業人が「社会」「夢」「挑戦」訴える
山口県光市の「雇用の日」メッセージフェアが5月31日、市民ホール大ホールで開かれ、市内の若手職業人3人の講演などを、市内の中学2年生421人など490人が聴講した。市、市教委、実行委員会(会長・佐々木孝高市経済部次長兼商工振興課長)の主催。
雇用確保や安定と情報発信を
「雇用の日」は2012年5月31日、513人を雇用していた市内のドイツ系の大規模工場「シルトロニック・ジャパン光工場」が閉鎖されたことを機に市が制定したもの。メッセージフェアは雇用環境や働く意味を考えるイベントとして、雇用の確保や安定を目指した情報発信の場に毎年開いてきた。 この日はまず、松山市のショートショート作家、田丸雅智さん(36)が「理系の道から創作の道へ~田丸雅智のこれまでと、これから」で講演した。
東さん 社会インフラづくりと維持を
続いて「未来の僕たち・私たち!~光市で生き生きと働く職業人をご紹介します」で職業人3人が講演した。 まず光東㈱の取締役商事部長の東祐介さん(39)が「社会のインフラを支える職業人」をテーマに講演し、建設用の産業機械や車両で建物や道路などさまざまな社会インフラを作って、維持発展させている同社の役割を紹介した。 さらに「ここ数年で機械や車両は飛躍的に進化し、電動化、無人化、遠隔化などで働き方が大きく変わっている。皆さんの日々の暮らしを支えている社会インフラが、人や機械や車両によってどう作られて、維持されているかを感じてほしい」と訴えていた。
渡辺さん 技術力、アーティスト力に
次に島田のフリーランスフォトグラファーの渡辺美沙さん(47)が「マタニティフォトの第一人者」で演壇に立ち「7年間続けたOLを18年前にやめて写真の世界に飛び込んだ。写真には技術力とアーティスト性の両方が必要」と紹介した。 さらに「夢をかなえるには“自分はこうなりたい”という方向性を決め、その実現のために夢中になること」と披露し、自身も中学2年生の文集に「専門の仕事について店を持つ」と書いたことが本当に実現したと披露し、奮起を促した。