《安心できる美容医療クリニックの見分け方》“安さ”だけで選ぶのはNG、サイトでは医師の経歴を確認…名医が執刀したかのように錯覚させる悪質クリニックも
極端な割引価格は“ぼったくりクリニック”の可能性も
また、ウェブサイトやSNSに極端な割引価格が表示されている場合は“ぼったくりクリニック”の可能性がある。都内のSさん(34才)が言う。 「美肌レーザーが1回2000円で受けられると書いてあったので来院すると、医師ではなく『コーディネーター』と名乗るスタッフと個室で1対1にされ、レーザーではなく40万円のコースと12万円の糸リフトをすすめられました。 “セットで受けなければきれいになれませんよ““あなたはどんな化粧品を使ってもムダです”“いますぐ契約して施術を受けなければ10%オフになりませんが、よろしいんですね”などとコンプレックスを煽って長時間詰め寄られ、疲れ果てて契約してしまいました。結局効果もよくわからないし、そのクリニックに通うのもいやになって、コースの途中で行かなくなりました」 医師以外のカウンセラー(コーディネーター)などが施術をすすめるのはそもそも法律違反だ。主に美容医療での後遺症治療を行う術後後遺症相談外来を設けているティーズクリニック院長の田牧聡志さんが説明する。 「たとえ押し負けて契約してしまっても、納得できていないなら施術は受けないこと。契約だけなら解約できますが、1回でも施術を受けると費用が発生します。カウンセリングに行く場合は、念のためスマホに消費生活センターか警察署の電話番号を登録しておき、トラブルになったときはその場で専門機関に助けてもらえるようにしておきましょう。許可を取って会話を録音するのも手です」(田牧さん)
チェックすべきはインスタよりX
決して安くないお金とリスクを払って施術を受ける以上、間違いのないクリニックとドクターを選びたい。そのためには、予約を取る前に必ずクリニックのウェブサイトを確認しよう。診療メニューしかなく、院長の顔と名前、経歴が書かれていないクリニックは信頼できない。 「形成外科か皮膚科の専門医や、日本形成外科学会の正会員資格を持つ医師で構成された『JSAPS(日本美容外科学会)』に所属している医師を選びましょう」(田牧さん) だが悪質なところでは、有名医師が名義だけ貸しているクリニックもある。さらに恐ろしいのは「シャドードクター」だ。 「麻酔だけ有名医師が担当し、患者が眠ったら別の新人医師が執刀。終わるとまた最初の医師が出てきて、あたかも名医が執刀したかのように錯覚させるのです。医師のSNSを見る際は、写真が中心のインスタグラムよりも、文字ベースでの情報発信力が求められるX(旧ツイッター)の方がいい。信頼できる情報を発信しているか、本当にそのクリニックで勤務しているかチェックを」(星さん)
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