一人暮らしで毎日お風呂を入れています。1日おきにしたら節約になりますが、追い炊きでは節約にならないですか?
生活費を削減するためにお風呂の節約方法に関心を持つ方は多いでしょう。追いだき、入れ替え、足し湯ではそれぞれガス代や水道代が異なるため、節約するためには事前にその違いを理解しておくことが重要です。 本記事では、追いだき、入れ替え、足し湯にかかるガス代と水道代について紹介します。お風呂にかかる費用を節約する方法についても解説しますので、お風呂の節約方法について興味のある方は参考にしてください。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
追いだき、入れ替え、足し湯にかかるガス代と水道代
お風呂の「追いだき」「入れ替え」「足し湯」では、それぞれガス代や水道代に違いがあります。これらの料金差を把握しておくことは、節約の際に役立ちます。 本項では、それぞれの方法にかかるガス代と水道代をシミュレーションします。シミュレーションの条件は、以下のとおりです。 ※水道代:1Lあたり0.24円(東京都水道局) ※上昇温度:入れ替え・足し湯は20℃(20℃→40℃に温める)、追いだきは10℃(30℃→40℃に温める)と仮定 ※お風呂の湯量:180L(東京都水道局) ※発熱量:10750Kcal(1立方メートルあたり45MJ) ※熱効率:80% ※都市ガス単位料金:164.05円/立方メートル(東京ガス、2024年7月検針分、B表) ※算出する料金は実際とは異なる場合があります。 ■追いだき 追いだきは、給湯器を使ってお湯を再度温める機能のことです。残ったお湯を沸かし直すため、水道代は基本的にかかりません。 ガス代は、次の計算式で算出できます。 ・上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス単位料金(円/立方メートル) 例えば、お風呂の残り湯約180Lを、30℃から40℃に温め直す場合のガス代は以下のとおりです。 ・10℃×180L÷(80%×10750Kcal)×164.05円=約34.3円 ■入れ替え お風呂のお湯180Lをすべて入れ替える際には、水道代とガス代が発生します。 それぞれの計算式は、以下のとおりです。 ●水道代:180L×0.24円=約43.2円 ●ガス代:20℃×180L÷(80%×10750Kcal)×164.05円=約68.6円 水道代とガス代の合計は約111.8円となります。 追いだきと比較するとガス代が2倍になり、さらに水道代も発生するため全体の費用が高くなります。 ■足し湯 足し湯は、お湯を継ぎ足す方法であり、水道代とガス代が発生します。 お風呂のお湯180Lのうち、半分の90Lを足すとした場合の水道代とガス代は、以下のとおりです。 ●水道代:90L×0.24円=約21.6円 ●ガス代:20℃×90L÷(80%×10750Kcal)×164.05円=約34.3円 水道代とガス代の合計は約55.9円となります。 足し湯は、入れ替えよりも湯量が少なくて済むため、水道代やガス代をおさえることができます。