パラエストラ松戸、千葉、柏、沖縄が独立し「THE BLACKBELT JAPAN」発足。鶴屋浩代表「武道の基本を若い選手たちに伝承していくのが私たちの使命」
続けて松根氏も「私自身、16歳のころから尊敬する鶴屋浩代表とともに歩んできました。鶴屋さんには格闘技のみならず、生き方や人間力、そして私自身の礎を作ってもらいました。その鶴屋代表と4月からTHE BLACKBELT JAPANとして歩んでいきたいと思っています。パラエストラとして24年間やってきたんですが、これまでの長きにわたる中井祐樹先生、パラエストラネットワークの皆さんとの切磋琢磨に最大限の感謝とともに、今後、パラエストラの理念、マーシャルアーツコミュニケーションを胸に、そしてなによりTHE BLACKBELT JAPAN指導者として、日本から強い選手を、日本人の強さを証明する、この気持ちを胸に歩んでいきたいと思っています」と続いた。 パラエストラは日本ブラジリアン柔術連盟の中井祐樹会長が1997年に設立。パラエストラ東京を本部に全国各地に約30近くの所属ジムを持つネットワーク。今回は松戸、千葉、柏、沖縄が独立する形。 独立については鶴屋氏は「独立を考えたのは約5年前。そろそろ自分のジムで挑戦してみたいという気持ちがあり、中井先生にはずっと相談していた。松根に相談したところ、私が独立するのであれば、一緒にやりますとのことで決定しました」と松根氏との強い絆を感じさせた。新チームにあたっては鶴屋氏が代表、松根氏が副代表を務める。また鶴屋氏は中井氏からは「昨日、連絡しまして“この新しいチームに栄光があるように”といったコメントをいただいた」と明かし「中井先生との関係は変わらない。師匠と弟子の関係は変わらず続いていきます」と続けた。
所属するUFCファイターの平良達郎、鶴屋怜の試合の際にはセコンドを務め、アメリカや上海にも帯同している岡田は「アメリカのジムと日本のジムの大きな違いは、アメリカにはプロのファイターを育てるプロのコーチがいる。日本だとプロの選手だけを教えて生計を立てられるコーチはなかなかいない。今現在は変わったばかりなので環境の整備は難しいかもしれないが、ゆくゆくはTHE BLACKBELT JAPANは強いプロの選手を輩出するような、専属のプロのコーチも生まれるようなジムになって、より強い日本人選手を輩出できるような環境になれればなと思っている。鶴屋さんと松根さんをサポートしていきたい」と語った。 また岡田が中心となり6月2日にはTHE BLACKBELT JAPAN主催のアマチュア大会を、これからはTHE BLACKBELT JAPANの本部となる旧パラエストラ柏道場で開催することも合わせて発表された。詳細は後日発表となるが、アマチュアキック、柔術、グラップリングをメインにMMAについては希望者がいれば開催の予定。これは「初心者向けの大会のイメージ。アマチュアでもある程度レベルの高い人にはアマチュア修斗を受けていただいて、それよりちょっと下の層をターゲットにしている」という考えから。岡田は「アマチュアにも力を入れる。すそ野を広げるというか格闘技界に少しでも協力できることがあればという思いでアマチュア大会を開催する」とも語った。