富山県内投票率54・69% 小選挙区、戦後3番目の低さ
衆院選富山県内小選挙区の投票率は全体で54・69%で、前回2021年の55・68%から0・99ポイント低下し、戦後最低だった14年の47・46%、17年の54・00%に次いで戦後3番目の低さとなった。「政治とカネ」の問題を巡り、有権者に政治不信が広がったことが響いたとみられる。 県選挙管理委員会が28日午前2時ごろに発表した。小選挙区の立候補者数は、民主党が政権交代を果たした09年と同じ11人。当時の県内投票率は73・75%で、今回は19・06ポイント低かった。 自民党前職の田畑裕明氏に、無所属前職と、立憲民主党、維新、共産党の新人3人が挑み、5人の乱戦となった富山1区は51・66%で、前回から0・77ポイント低下した。自民前職の上田英俊氏が立民、共産の新人2人に勝利した2区は54・00%だった。 自民前職の橘慶一郎氏が国民、共産の新人2人を抑えて6選を果たした3区は57・43%。県議補選、知事選との「トリプル選」だった高岡市は55・17%で、3区全体の平均より低かった。
男女別では男性55・66%、女性53・78%。期日前投票者数は17万7062人で、前回比4・1%増だった。