【アメフト】日本選抜がアイビーリーグ選抜を破る 「宗主国」アメリカのチームに19年ぶり勝利
アメリカンフットボールの国際試合「ドリームジャパンボウル2024 presented by ヒト・コミュニケーションズ」が1月22日、東京・国立競技場で行われ、日本選抜が米国のアイビー・リーグ選抜と対戦、10-5で勝利した。アメフトで、年齢制限のない日本代表もしくは選抜チームが、米国の選手だけで構成されるチームを破ったのは、日本代表がチームUSAハワイ(ハワイ大学OBが中心となったハワイ州選抜チーム)と対戦し20-16で勝利した、2005年7月の「ジャパンUSAボウル2005」以来19年ぶりの快挙となった。※ 日本は第1Q(クオーター)に先制TD(タッチダウン)、さらにFG(フィールドゴール)を決めて、10点のリードを奪った。その後は、ディフェンスが粘り強く守って、アイビーL選抜の追い上げをかわした。 MVPには日本選抜のRBサマジー・グラント(富士通)が、敢闘賞に当たるMIPにはアイビーL選抜のQBニック・ハワード(ダートマス大)が選ばれた。 日本選抜は、昨年開催された「ジャパン U.S. ドリームボウル 2023」と同様、国籍を問わずに編成。ラグビーの日本代表のように、日本でプレーしている外国人選手も招集した。 ※当初は、 >アメフトで、年齢制限のない日本代表もしくは選抜チームが、米国の選手だけで構成されるチームを破ったのは、公式の対戦では史上初めて。 と書きましたが、誤りだったので訂正してお詫びします。。
日本選抜○10-5●アイビー・リーグ選抜 = 2024年1月21日 東京・国立競技場
野球や、バスケットボールなど、他の競技とは違い、発祥のアメリカが絶対的な強さを誇ってきたアメリカンフットボール。19年ぶりに「宗主国」米国のチームを日本のチームが破る日が来た。 日本は、試合最初のオフェンスシリーズで、QB政本悠紀(IBM)からWR宜本潤平(ノジマ相模原)へのパスとRBグラントのランを交互に使って、相手陣内に攻め込んだ。そして3rd&1でRBグラントがボールを持つと、OLがゾーンブロックで開けた穴を突いて、一気に29ヤードを走ってTDした。カナダのプロフットボールCFLに2シーズン在籍した、198センチ・140キロのOL町野友哉が、アイビーLの選手をまとめて押し込んだのが光った。 日本は1Q終盤にも、K納所幸司が51ヤードのFGを決めて、10点をリードした。 アイビーLは第2Q、ランを重ねて日本のエンドゾーンまで8ヤードと攻め込んだが、3rdダウンはパス失敗。FGで3点を返した。10-3と日本がリードして前半を終えた。 第3Q、アイビーLは、16プレーを重ねてエンドゾーンまで3ヤードと攻め込んだ。しかし、3rdダウンのランはDBワイズマンモーゼス海人(パナソニック)が残り1ヤードでストップ。4thダウン1ヤードでのアイビーLのギャンブルは、LB青根奨太(パナソニック)が渾身のタックルで、アイビーLのRBタイソン・エドワード(コーネル大)を食い止めた。 アイビーLは次の日本の自陣1ヤードからのオフェンスで、SA(セーフティー)を奪って5-10と追い上げた。日本も、その後ゴール前まで攻め込んで試合を決めるチャンスを得たが、QB政本のパスをエンドゾーン内でDBアレックス・ワシントンがインターセプトして、食い下がった。 日本は第4Q残り4分42秒からのオフェンスで、グラントと西村七斗の2人のRBでランを重ね、ファーストダウンを2回更新、3分35秒を費やした。この間、アイビーLはタイムアウト3回を全て使い切った。 残り1分7秒からのオフェンスで、アイビーLはランでファーストダウンを1回更新したが、肝心のパスが決まらない。最後はQBジョー・グリーン(コロンビア大)の投げたパスを、DB林奎佑がインターセプト。そこでタイムアップとなった。