【プレビュー】第22戦ラスベガスGPは日本時間日中の15時決勝!眠らない街でのF1はハイスピードなナイトレース|F1
F1第22戦ラスベガスGP 概要
第21戦サンパウロGPを終えてF1は今季3度目となるアメリカへ。次戦の舞台は現行のフォーマットでは初開催となるラスベガスGPだ。 【F1™|ハイライト】F1™2023第21戦 ロレックス・サンパウロGP 決勝|2023 ラスベガスでは1981年と1982年に、シーザーズ・パレスGPとしてF1グランプリが開催された。当時はシーザーズ・パレスの巨大な駐車場に設置されたコースを使用していたが、このグランプリはわずか2年でその役目を終えた。そして今シーズン、40年以上の時を経てラスベガスにF1が戻ってくる。 ラスベガスGPのために新設されたコースは、一部公道を含む市街地コースだ。豪華なホテルやカジノが立ち並ぶラスベガス・ストリップを貫く形で、F1マシンがきらびやかな街を駆け抜ける。 いわゆる“眠らない街”ラスベガスの特色はスケジュールにも反映されている。フリー走行から決勝まで全セッションがナイトレース、決勝は現地時間土曜日の22時(日本時間日曜日の15時)に行われる。 だが、砂漠地帯にあるラスベガスの気温は昼夜の寒暖差が大きく、11月の夜間ともなれば10度を下回ることも珍しくはない。華やかな見た目とは裏腹に、気温や路面温度が低い通常とは異なるコンディションにチームは頭を悩まされるだろう。 全長6.201kmのサーキットは市街地コースでありながら高速。全開率が高いことからトップスピードは350km/hに達する見込みで、超高速サーキットであるモンツァに匹敵すると見られる。 17のコーナーと3本のストレートからなるコースにはDRSゾーンが2カ所設けられ、世界的な観光地を舞台にエキサイティングなレースが展開されることだろう。 そんなラスベガスGPに臨む現在の状況は、残り2戦にして順位争いが激化している。サンパウロGPでは、前々戦のメキシコGPでノーポイントに終わったフェルナンド・アロンソとセルジオ・ペレスが3位と4位に入り挽回。 スプリント&決勝ともに2位を獲得したランド・ノリス(195点)はドライバーズランキング5位に浮上した。メルセデスが不調だったためランキング2位のペレス(258点)と3位ルイス・ハミルトン(226点)の差は32ポイントに広がったが、4位アロンソ(198点)から6位カルロス・サインツ(192点)までは6ポイントの差しかない。 以下8位ジョージ・ラッセル(156点)までは比較的ポイントが接近しており、ひとつのグランプリで最大26ポイント獲得できることを考えれば、順位変動はまだまだ起こるだろう。 コンストラクターズランキングでも2位メルセデス(382点)と3位フェラーリ(362点)の差は20ポイント、4位マクラーレン(282点)と5位のアストンマーティン(261点)は21ポイントと、こちらもし烈な順位争いが予想される。 下位に目を向けると、角田裕毅が所属するアルファタウリ(21点)は現在8位だが、7位のウィリアムズ(28点)とはわずか7ポイント差であるため、こちらも気が抜けない。 アメリカでのF1を締めくくる新生ラスベガスGP。F1に新たな歴史の1ページが紡がれる瞬間、そしてシーズン終盤の激しい順位争いを見届けよう。
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