大学側、大統領夫人の修士論文は「盗用」で暫定結論…本人にも通知=韓国
韓国の淑明(スンミョン)女子大学研究倫理真実性委員会が金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人の修士学位論文盗用についての審査結果を金夫人に送ったことが7日、確認された。大学側は「研究倫理委の規定により審査結果は公開できない」と明らかにした。ただし、教育界では研究倫理委が盗用という暫定結論を出したという。 複数の大学関係者はこの日「研究倫理委が盗用疑惑に関する委員会の審査結果を最近金夫人に発送した」と明らかにした。同大学研究倫理委の規定によると、審査結果が確定すれば情報提供者と被調査者に知らせなければならない。情報提供者と被調査者は通知日から30日以内に異議申立ができる。研究倫理委は異議申立を検討して最終結論を下す。 情報提供者である淑明女子大民主同門会には審査結果が通知されなかった。学校側は「倫理研究委でさまざまな事情を考慮して被調査者に先に知らせ、その後情報提供者に知らせることにした」と明らかにした。淑明女子大民主同門会のユ・ヨンジュ会長は「異議提起当事者の情報提供者に結果を遅く伝えるのは不合理だと研究倫理委側に抗議した」と明らかにした。 検証対象論文は金夫人が1999年淑明女子大教育大学院で美術教育学修士学位を取得した当時に提出した「パウル・クレー(Paul Klee)の絵画の特性に関する研究」だ。論文盗用疑惑は第20代大統領選挙を控えた2021年末、メディアの報道を通じて取り沙汰された。これに伴い、2022年2月に予備調査が始まったが、大学側は2年以上結論を出さなかった。 調査は昨年9月ムン・シヨン総長が就任してはずみがついた。ムン総長は候補時期の政策討論会で「時期を逃した正義は正義ではない」とし「総長になったら真相を把握して規定・手続きに沿って整理する」と明らかにした。