フィリピンへの「海外直接投資」が2年ぶりの高水準を記録…高い経済成長が後押し
フィリピン「家庭用品セクター」2023年成長の込み
フィリピンの家庭用品セクターは、所得の上昇が消費支出を促進することから、今年は2,704億ペソ(48億ドル)に成長する見通しです。 BMI Country Risk & Industry Researchによると、2028年までの5年間で、家庭用品への支出は年平均7.1%増加し、3,540億ペソに達する見込みです。フィリピンの家庭用品消費市場は、現地企業とグローバル小売企業が競合しています。フィリピンのSMグループなどの国内チェーンは、IKEAやJapan Home Centreなどの海外企業と競合しています。 中古住宅市場の空室率が減少し、首都圏のプレセール市場でのコンドミニアムの販売が向上しています。また、2023年の高いインフレが緩和され、失業率が過去最低水準に低下することで、これが家計支出を支える要因となると予測されています。 フィリピン政府は2028年までに貧困率を9%に削減することを目指しています。現在、インフレ率は低下し、失業率も過去最低水準に低下しています。これらも個人消費を後押しします。
家村 均