アメフト立命大 春は23年ぶりの関学大戦で秋につながるドロー 新戦力で12点差追いついた
◇学生アメフト交流戦 立命大24ー24関学大(2024年6月9日 Daigas エナジースタジアム) その1プレーに、チームメイト、スタンドの思いが乗り移った。BKC(びわこくさつキャンパス)開設30周年を記念した特別試合。「宿敵」関学大をキャンパスに招いた一戦で、負けるわけにはいかない。 8点ビハインドで迎えた試合終了まで残り51秒のオフェンス。敵陣9ヤードからQB竹田剛(3年)が投じたパスに、WR有馬快音(2年)が飛びつく。「球際の強さは僕の持ち味。何とか捕れました」。指先だけで何とかコントロールし、この日2つ目のTDパスキャッチを決めた。 直後のTFPで2点コンバージョンに成功し、24ー24。勝利に届かなかったことを悔やむ顔も、第3Q終了時の12点差を追いついたことを安堵する顔も、関学大と互角の戦いを演じ、秋への手応えは感じていた。 「(最後のTDパスキャッチは)最高でした。たくさんスタンドから応援してもらっていたので、絶対に追いつくつもりでした」 声を弾ませる有馬は、今季からWRのスターターを狙う新戦力。2001年以来、23年ぶりに春シーズンで実現した「名勝負数え唄」で、手にした収穫は少なくない。