佐々木尽ウエルター級地域タイトル2冠へ「自分の中に潜む押さえ込まれたライオンが牙をむくことになる」
◆プロボクシング 「フェニックスバトル116」 ▽WBOアジアパシフィック(P)・ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ&東洋太平洋同級王座決定戦12回戦 WBOアジアパシフィック同級王者、東洋太平洋同級1位・佐々木尽―WBOアジアパシフィック同級1位、東洋太平洋同級2位ジョー・ノイナイ(16日、東京・後楽園ホール) 地域タイトル2冠をかけた戦いに臨むWBOアジアパシフィック・ウエルター級王者・佐々木尽(八王子中屋)が15日、都内の東京ドームシティ内「blue―ing!」で前日計量に臨んだ。66・4キロで1発パス。挑戦者でWBO同級1位、東洋太平洋同級2位のジョー・ノイナイ(フィリピン)も66・1キロでパスした。 会見で佐々木は「自分の中に潜む、押さえ込まれたライオンが牙をむくことになるでしょう」と独特の表現で、高ぶる気持ちを示した。 佐々木は昨年5月からの米ラスベガス合宿中に左肩の腱板を断裂。7月に行われた星大翔(角海老宝石)との2度目の防衛戦に11回TKO勝ちした後、内視鏡手術を行った。リハビリも順調に進み、現在は「完璧ではないけれど、気にせずパンチを出せるくらいになった。96%ぐらい」だという。 昨年7月の手術後に渡米。テレンス・クロフォードがエロール・スペンス・ジュニア(ともに米国)を下し、ウエルター級4団体統一を果たした試合を現地観戦した。「ここの舞台で世界王者になるんだと思いました」。22歳の佐々木はWBO4位、WBA、IBFが6位、WBCが9位と主要4団体のウエルター級で世界ランカーとなっている。「ここでこけていたら話にならない。圧倒的に勝ちます」と日本人初の世界同級王座へ、まずは地域タイトル2冠を目指す。 戦績は佐々木が16勝(15KO)1敗1分け。ノイナイが23勝(11KO)3敗2分け。
報知新聞社