パリ五輪懸け中2日の連戦…タフな戦いへU-23日本代表・大岩監督「大会中にラッキーボーイが出てきて欲しい」
U-23日本代表を率いる大岩剛監督が、AFC U-23アジアカップ2024カタールに向けて意気込みを語った。 【一覧】U-23日本代表 最新メンバーリスト|五輪出場権懸けたアジア杯へ 今夏に開催されるパリ五輪のアジア最終予選を兼ねて行われるU-23アジア杯。大会上位3カ国が本大会にストレートイン、4位はアフリカ予選4位チームのギニアとの大陸間プレーオフに回るレギュレーションとなっている。 メンバー発表会見に臨んだ大岩監督は、五輪出場権が懸かる同大会に向けて、「アジアを勝ち抜く難しさ、最終予選を勝ち抜く難しさを理解した中で、このグループも発足当初からいろいろなものを積み重ねてきました。その積み重ねてきたことへの自信と、今回選出した23名でタフな戦いをしっかりと戦い抜くという自信を持ちながら、一戦一戦戦っていきたいです」と意気込んだ。 厳しい戦いを勝ち抜くためには、チームを牽引するリーダーやチームを勢いづかせるような選手の存在が必要となる。現時点でのキープレーヤーについて問われた大岩監督は、「今の時点で誰というコメントをすることはできない」とした上で、「中2日でやっていくので、一試合一試合でキープレーヤーが出てきてほしいですし、大会が進むにつれて、俗に言うラッキーボーイやチームを前進させる選手に出てきてくれることを望んでいます」と大会中での登場に期待を寄せた。 また、会見の中では、日本は欧州スタイルを用いる相手や東アジアの国々との戦いで善戦している一方、中東相手には苦戦しているとの指摘も。今年1月に行われたAFCアジアカップ・カタール2023でもイラク代表やイラン代表に敗戦を喫するなど、その印象は強い。 そういった傾向に関して指揮官は、「アジアの中でも様々な対戦相手がいる。しっかりとその国の特徴や戦術を分析し、我々の強みを生かしたり、相手の強みを消すことだったり、しっかりと分析をして試合に向かって行きたいと思います」と口にした。 日本は、2012年ロンドン五輪、2021年東京五輪で4位と、ここ10年のうち2大会でメダルまであと一歩というところまで迫った。今大会を勝ち抜いた先にあるパリ五輪での目標について、大岩監督は具体的な言及を避けながら目の前の大会に目を向けている。 「当然、我々の目標はパリ五輪に出場をして勝ち抜くという目標はありますが、まずは最終予選をしっかりと勝ち抜くということにフォーカスして準備をしています。しっかりと足下を見つめて目の前の試合に向かって行く、そういうグループでありたいと思います」 パリ五輪出場を目指す日本は、16日にU-23中国代表とのアジア杯初戦を迎える。その後、グループステージでは19日にU-23UAE代表、そして22日にU-23韓国代表と対戦予定だ。