らしくなかった千賀

　ニューヨークの地元テレビ局SNY（電子版）は14日（日本時間15日）、ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発し、2回途中で降板した千賀滉大投手（31）について「メッツは本当に千賀をこのポストシーズンでもう一度投げさせることが出来るか」と疑問を呈した。 　千賀は1回1/3を投げ2安打3失点、4四球、30球中ストライクはわずか10球で、三振0だった。チームは0―9で零封負けした。 「千賀を（ドジャースとの）第1戦に先発させるべきではない」と話していたというスカウトは試合後、「彼は怖がっていた。何のチャレンジもなかった。カッターとスプリット（に頼る投球）で、アタック（する姿勢）からは程遠かった」と辛辣な感想を述べ、SNYは「ゴーストフォークはワンバウンドし、カッターは意図しないところにばかり投げ、ストレートの球速も落ちていた」と付け加えた。 　千賀から始まる先発ローテーションを組んだ理由をSNYは「マナイアとセベリーノは、第1戦よりも第2戦と第3戦の方が効果的な投球ができると（チームが）判断したということ」と指摘。 　千賀を負傷リストに入れて、中継ぎのオッタビーノを登録させることが可能だと進言するも、メッツがワールドシリーズに進出した場合、千賀は「出場資格を失うことになるので、簡単には決断できないだろう」とした。 　メンドーサ監督は第1戦の後、千賀を再び起用する可能性について「彼がどれだけ（自身の投球などを）取り戻せるか、ということになるだろう」と、判断を先送りしている。ドジャースの大谷翔平投手（30）との力と力の勝負を見たいが…。