国立大学歯学部を辞め医学部を再受験、29歳で研修医生活をスタートさせた女性「努力も継続も嫌い。それより大事なのは…」
宅浪から医学部を再受験し、29歳のときに結婚、妊娠、医師国家試験合格とライフステージ怒涛の変化を軽々したちまさん(@chimachima_chim)。現在はワーキング妊婦の臨床研修医として勤務し、その日々をSNSで発信して話題を集めている。もともとは地方国立大学の歯学部に通っていたが、そこを辞めて医学部を再受験することを決意したという。なぜ再受験の道を選んだのか、受験を通じて感じたことなどについて、ちまさんに話しを聞いた。 【写真】美人女医・ちまさんの袴姿、ワーキング妊婦研修医に
■「常に新しいことに挑戦したい」 歯学部・医学部合わせて大学受験を4回経験
――宅浪して合格した地方国立大学歯学部を辞めて医学部を再受験。覚悟がいる決断だと思いますが、なぜ挑戦するに至ったのですか? 【ちま】「椎茸が嫌い」「牛乳が嫌い」と同じくらい、本能的に「安定した道に乗ること・みんなと同じであることが嫌い」な性格でした。また、常に「新しいことに挑戦したい」という気持ちもありました。歯学部で大学生活を送る中で、日常をつまらなく感じて「挑戦すること」を考えたとき、当時の私が思いついたのが医学部受験だったというのが一番の理由です。 ――高校卒業後、浪人時、歯学部在学中と大学受験に4回チャレンジされています。歯学部と医学部はどちらも難関ですが、成功要因は何だと思いますか? 【ちま】チャレンジし続けたから、結果「うまくいったように見える」だけだと思っています。もっと最短で合格する人は山ほどいますし、医学部に入ってからも周りに比べて能力不足を感じることが何度もありました。 ――でも、成功は収めていますよね? 【ちま】私が今なんとか現状に満足できているのは、「目標を諦めない気合い」と「気合いを行動に繋げる気力・体力」があったからだと感じます。頭の良さとかではありません。努力も継続も嫌いです。でも、体力と前向きマインドと欲深さは自分の強みであり、今も昔も私の原動力となっています(笑)。 ――医学部を目指す子のための塾も開業されています。なぜ塾をやろうと思ったのでしょうか? 【ちま】一番のきっかけは、大学入学後1年間、大手塾で講師をして感じた不満感からです。今考えると大手なので仕方のないことですが、一人一人違う状況なのに一律で指導している現状や、勉強方法も理解していない生徒にたくさんの映像授業を取る営業をするなど、勤務している上で不満に感じることが多くありました。 ――その不満を解消したかった? 【ちま】自分自身が塾に通わず宅浪をしていたこともあり、「不必要にお金を取っている」と感じてしまったり、「もっとこうしたほうがいい」と思うことがたくさん出てきたので、この状態なら自分で作るのが一番ストレスがないと判断しました。