「”鎖で留学生を拘束”組織が黙認」 福岡地裁 日本語学校の登録抹消処分取り消し認めず
RKB毎日放送
留学生の身体を鎖で拘束するなど人権侵害があったことを理由に国が認可を抹消したのは不当だとして福岡市の日本語学校が処分の取り消しを求めた裁判で、福岡地裁は3日、学校側の請求を棄却しました。 【写真で見る】国が認可を抹消した福岡市の日本語学校 ■福岡市の日本語学校 この問題は、2021年福岡市南区の「西日本国際教育学院」で、元職員がベトナム人留学生を鎖で拘束するなどの人権侵害行為があったとして、出入国在留管理庁が2022年に日本語学校としての登録を抹消したものです。 元職員は逮捕監禁の疑いで書類送検されましたが、その後不起訴になっています。 学校側は、「組織的に行われたものではない」などとして福岡地裁に処分の取り消しを請求。 福岡地裁は2022年10月、一時的に処分の効力を停止する決定を出していました。 3日の判決で福岡地裁の林史高裁判長は、当時、鎖で拘束する行為を制止した職員がいなかったことなどについて言及し、「一職員の行為であるが組織として黙認されたもの」などとして、学校側の請求を棄却しました。 学校側は判決を不服とし、即日控訴しています。
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