スマートウォッチは“チラ見”デバイスであるべきだ
デバイスにポテンシャルがあると、使えないと分かっていながら使いたくなるし、そのこと自体がストレスを招く。そんなアプリは消したり、設定でウエアラブルに非対応にすればいいだけかもしれない。その作業をいちいちしなければならないのも面倒だった。結果、常に手首に身につけるデバイスは、Android Wearではなく、Pebbleになっていった。 Pebbleは実にシンプルだ。良くも悪くも、通知以外に常用している機能はほとんどない。簡単なゲームも提供されているが、それはスマートフォンでやったほうが楽しい。スマートフォンのカメラシャッターを手元で操作できるという便利そうなアプリもあるが、ついぞ使ったことがない。 ウオッチフェイスに日時と天気、そして2週間表示のカレンダーが表示されていれば個人的には十分すぎる。時間や天気、そして通知を確認するには、ほんの“チラ見”をするだけでいい。 Pebbleは数日にわたってバッテリーが持つし、日中の明るい場所でも画面が確認しやすい。玉に瑕は、日本語表示に対応していないことだ。それでも有志が提供しているファームウエアを簡単な作業で導入すれば、まあ実用に耐える。 スマートウオッチは、そんなに賢くなくていい。ニュースを読ませようなどと考えず、時計よりちょっと便利なくらいの低機能でちょうど良い。アップルウオッチが覆してくれない限り、スマートウオッチの一番の便利さは、スマートフォンからの通知にあると今は考えている。