ドリス・ヴァン・ノッテンによるラストショー、会場に駆けつけた豪華デザイナー陣のコメントまとめ
「ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG)」創業デザイナー
「私がアメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)の会長を務めていた頃、ドリスがインターナショナル・デザイナー賞を受賞した。当時は受賞者の記念動画を制作していたので、誰に撮影を依頼したいかを聞いたら、『あなたにお願いしたい』と。それで3日間を共に過ごし、とても仲良くなった。それ以来、ドリスは毎年欠かさず、クリスマスにチョコレートを贈ってくれるの。お互いイタリアに家があるから、これからはもっと頻繁に交流したい。人生を楽しまないとね」。
グレン・マーティンス(Glenn Martens)
「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」および「ディーゼル(DIESEL)」クリエイティブ・ディレクター
「ドリスの優れた色彩感覚や鋭い審美眼はもはや達人の域で、その作品は詩的な魅力に満ちている。今後は美しい花々にあふれた自宅の庭の手入れをしながら、ゆっくり人生を楽しんでほしい」。
ハリス・リード(Harris Reed)
「ニナ リッチ(NINA RICCI)」クリエイティブ・ディレクター
「ドリスは、ファッションで遊ぶことを知っている最後のデザイナーの1人だった。プレイフルで、テキスタイルや質感にとことんこだわり、圧倒的なコレクションを発表し続けた。(キャリアの最高潮で退任することを選んだ)彼を深く敬愛する」
トム・ブラウン(Thom Browne)
「トム ブラウン(THOM BROWNE)」創業デザイナー
「こうしてみんながここに集まっているのは、素敵なことだと思う。(ドリスの功績を)祝し、互いを支え合うべきときだ」。
クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)
デザイナー
「ドリスは、デザイナーになりたいと思わせてくれたデザイナーの1人。(ドリスも卒業しているアントワープ王立芸術学院の)学生だった頃、『ドリス ヴァン ノッテン』の店の前を通りかかる度、これほど高いレベルにまで到達しないとならないのかと圧倒されつつ、よりよい自分であろうと奮起した。ドリスのコレクションやショーは唯一無二のもので、こうした独自の強い個性を持つデザイナーがいなくなってしまうのは寂しいが、彼自身の決断である以上それが正しいものだ」。