黒柳徹子『続 窓ぎわのトットちゃん』最年長での1位に感無量 前作から42年「あれ以上のものはもう書けないと思っていた」【オリコン上半期】
黒柳徹子の『続 窓ぎわのトットちゃん』(講談社/2023年10月3日発売)が、本日31日発表の『オリコン上半期“本”ランキング』のジャンル別「タレント本」で、期間内15.3万部を売り上げ、1位を獲得。歴代最年長となる90歳10ヵ月(1933年8月9日生まれ)での1位記録となった黒柳が、この受賞に際してオリコンのインタビューに応じ、喜びの声を寄せた。ここでは、その全文を紹介する。 【画像】黒柳徹子の42年ぶりの続編『続 窓ぎわのトットちゃん』 ◆頑張って書いた甲斐があった…私の成長物語に「ダメだなあ」って、笑ってもらえたら ――受賞の感想をお願いします。 【黒柳徹子】 『続 窓ぎわのトットちゃん』を、たくさんの方が読んでくださったことを、とても嬉しく思っています。前作の『窓ぎわのトットちゃん』の舞台・トモエ学園は、落ち着きが無さすぎて小学校を退学になった私のために、母が見つけてきてくれた私立の小学校で、東京の自由が丘にありました。そこで私は、小林宗作校長先生に出会い、「きみは、本当は、いい子なんだよ」と何度も声をかけていただいたんです。 『トットちゃん』がベストセラーになって、続編を望む声もたくさんありましたが、私にとってトモエ学園で過ごした日々ほどキラキラと輝いている出来事はなかったので、「あれ以上のものはもう書けない」と思っていました。42年ぶりとなった今回の続編では、ちょっと情けないことや恥ずかしいことも書いていますが、案外そうしたキラキラしていない部分に共感していただけたようで、思い切って書いてみて良かったです。 『続 窓ぎわのトットちゃん』は、11歳から38歳までの私の成長物語ですが、とにかくいろいろと失敗してばかりなので、「ダメだなあ」って、笑ってもらえたら嬉しいです。 ――最年長での受賞となりました。 【黒柳徹子】 「最年長受賞」ということで、頑張って書いた甲斐があったなあと思います。そういえばこの間、「文章が若い!」という感想をいただきましたが、読みやすさには自信があります。本を読むことが少し苦手なかたも、お手に取っていただけたら、一冊の本を読み切る達成感を味わっていただけるかもしれません。