介護に迫る限界 「やってください」相談役のケアマネにかかる重圧
居宅介護支援事業を行っているマロー・サウンズ・カンパニー(千葉県市川市)代表の田中紘太氏は毎日新聞政治プレミアの取材に応じた。 【写真】家族と外出 東京・浅草で 介護保険のケアマネジャー(ケアマネ)が本来の仕事ではないことを背負っているとして、「ケアマネがなんでもやっている実情があります」と語った。 田中氏は、「ケアマネは介護についての相談相手なのですが、実際には、なにが介護でなにが生活かを分けることは難しいのです。ですから我々も『なんでも相談してください』と言いますし、本人や家族も『とりあえずケアマネに相談しよう』となります」としたうえで、「ケアマネはつなぎ役でもあります。この問題は介護サービスの事業所に、これは医療機関に、などと振り分けます」と説明する。 しかし、生活に不可欠なことでも、「振り分ける先がない場合がたくさんあります。ほうっておくわけにはいかないのです。我々が動かざるをえないことがあります」と語った。