“金継ぎ”テーマに兄弟の衝突を描く「繕い合う・こと」公開、長屋和彰が主演&初監督
俳優・長屋和彰が初監督を務めた長編映画「繕い合う・こと」が、2025年1月11日より東京・K's cinemaで公開決定。ポスタービジュアルと予告編が解禁された。 【動画】「繕い合う・こと」予告編はこちら SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023の国内コンペティション長編部門に出品された本作は、亡き父の跡を継いで器を修復する“金継ぎ師”の道を選んだ護と、兄に対して焦りや羨望から苛立ちを覚える弟・幹が織りなす物語。ある年の暮れ、大掃除をするために護の住む実家に帰省した幹は、父の遺品が無くなっていることに気付く。そして護を問いただしたことで、兄弟は衝突するのだった。 「カメラを止めるな!」に出演していた長屋は企画・監督・脚本・編集・主演を兼任し、あるわだかまりを抱えた護を演じた。また「優しさのすべて」「やまぶき」で知られる黒住尚生が幹役で出演。菊池豪、山本由貴、ふくだみゆき、篠原篤、田村彰規もキャストに名を連ねたほか、岡田雄樹、藤井桂、ジョルジョデコヤツが声の出演をしている。長屋と同じく「カメラを止めるな!」に出演した大沢真一郎がプロデューサーと出演を兼任した。 「カメ止め」の監督である上田慎一郎は「創り手の『これがやりたい』が伝わってくる、かっこいい映画だった。芝居も画も演出も引き算の美学。観客の想像力を信じ、熱い想いを胸に秘めた、上品で熱い映画」と推薦。長屋は「私は全ての映画が誰かの一番になれると信じています。この映画がご覧になった誰かの一番になれていれば良いなと今からワクワクしています。全てが初挑戦の今作、存分に想いを込めた今作、ぜひ劇場でご覧ください」と語っている。 映画監督の沖田修一と中野量太、映画プロデューサー・河井真也からの応援コメントも以下の通り。 ■ 長屋和彰 コメント 初めまして。映画「繕い合う・こと」を監督しました長屋和彰です。 企画構想から6年、コロナ禍で撮影ができないのではと危ぶまれた時期もありましたが、 やっとの思いで劇場公開の切符を手に入れました。この映画をよりたくさんの方に届けられると思うと嬉しくてなりません。 私は全ての映画が誰かの一番になれると信じています。この映画がご覧になった誰かの一番になれていれば良いなと今からワクワクしています。 全てが初挑戦の今作、存分に想いを込めた今作、ぜひ劇場でご覧ください。 この作品がより飛躍するために皆様のお力をお貸し頂けたら幸いです。 ■ 大沢真一郎(プロデューサー)コメント 長屋監督とは数年前の映画「カメラを止めるな!」の撮影時に出会いました。 お互い役者としての出会いから数年、このような立場で一緒に映画を作ることになるとは… 二人手探りのまま始まった企画に、多くの方のお力添えをいただき、こうやって劇場公開まで辿り着くことができ、感謝しかない現況です。 長屋監督が長年温めていたという、金継ぎ職人という日本の伝統工芸、そして、美しい日本の原風景での兄弟の絆を組み合わせたまさしく“繕い合う”物語。 想いの詰まった監督デビュー作が完成しました。 ぜひ、劇場でご高覧ください。 ■ 上田慎一郎(映画監督)コメント 創り手の「これがやりたい」が伝わってくる、かっこいい映画だった。 芝居も画も演出も引き算の美学。観客の想像力を信じ、熱い想いを胸に秘めた、上品で熱い映画。 ■ 沖田修一(映画監督)コメント 贅沢に時間を使った、ゆったりとした湯気みたいな映画だった。 ■ 河井真也(映画プロデューサー)コメント 冒頭から、静止画のように、観客は画面と向き合うことになる。 テレビドラマのように雄弁に語ってくれない分、観ている方は映画との一体感を求められる。俳優をここまでじっくりと撮れるのは双方の信頼の証だろう。監督、スタッフの映画魂を大いに感じた。 ■ 中野量太(映画監督)コメント 説明しすぎないけどヒントはいっぱいあって、いろんな想像ができる作品。金継ぎも新鮮で、根底には壊れたものを直すというモチーフがあって、その上に兄弟関係があって、とても豊かな映画だと思います。